LOST ウェイトターン制TRPG


冒険の舞台イメージ

神々が消失した世界

 LOSTはつい百年前まで神々が実在していた世界です。

 神は歳をとらず、人間の理解を超えた不思議な力「魔法」を行使する存在でした。彼らは、人里から離れた聖域と呼ばれる場所に住み、数ヶ月から数年の間隔をおいて人間たちの前に姿を現し、人間たちに知恵を授けていました。そのようにして神々から授けられた癒しや守りの魔法は「白魔法」と呼ばれています。

 これらの神々の恩恵に報いるため、人々は神々の求める貢物を献上したり、労働力を提供するなどしていました。神が特別な教義を人間に示したわけでも、死後の魂の救済を約束したわけでもなく、人間は純粋に神の恩義に報いようと進んで神に奉公していたのです。

 やがて神々は各々に従う人間を集めて勢力をつくり、その人間たちに他の神に従う者たちとの勢力争いを命じました。そして、人間たちの勢力争いで敗れた側の神は、抵抗することなく勝った側の神の軍門に下りました。そのような争いにより勢力は徐々に統合されていき、現在の勢力図の原形が作られていきました。

 神々の勢力争いは世界が統一されるまで続くかに思われましたが、ある日を境に神々は突如として人間たちの前に姿を現さなくなりました。それまでは、降臨を願う儀式などを行うことによって、人々の前に姿を見せていた神々が、まったくその姿を見せなくなってしまったのです。数年の時を経て、そのことに気がついた人間たちは、一時的に抗争を停止しました。そして、十数年の停滞の後に、人間たちはゆっくりとではあるものの、活動を再開し始めました。

 神自体は世界からその姿を消してしまったものの、神の住んでいた聖域には、神の遺産が残されていたのです。それは数多くの魔法の力を秘めた物品や、神々が人間には授けなかった、物質と空間に作用する「黒魔法」などでした。

 こうして、遺産の力を手に入れた人間たちは、今度はみずからの意思で勢力争いを繰り広げ始めました。

 神々の消失から百年後の世界。人間たちが暮らす大地・クレアーレ島。それがLOSTの冒険の舞台です。



誤字・脱字などのご指摘、ご意見・ご感想などは メールアイコン まで。