GM:
スカーレットを退け、礼拝堂のものらしき鍵を手に入れたあなたたちが城壁塔の外に出てみると、先ほどまで城壁にとまっていたカラスたちの姿はどこにも見当たらなくなっています。そのため、あなたたちはカラスの目を気にすることなく、礼拝堂の前までたどり着くことができました。
礼拝堂の正面入り口には、事前にエリオットが確認していたとおり、頑丈な錠前が掛けられています。
アルフォンス:
スカーレットの部屋で手に入れた鍵を使ってみた。
GM:
アルフォンスがスカーレットの部屋から持ってきた鍵を使ってみると、その錠前は音を立てて開きました。そして、あなたたちは大きな観音扉を押し開け、礼拝堂の中へと足を踏み入れることになります。
礼拝堂の中には、いくつもの長椅子が整然と並べられており、その奥には背中を向けた状態で立っている大柄な男性と、さらにその奥にある台座の上に、クレアにとてもよく似た少女が横たえられているのが確認できました。ただし、あなたたちの知るクレアとは違い、その少女の肌は浅黒く、髪も真っ黒です。
黒髪の少女(GM):
「……」
エリオット:
あー。闇堕ちしてる……。
GM:
(設定としては洗脳状態であって、闇堕ちとはちょっと違うのだけれどね……)
大柄な男性(GM):
「ん? スカーレットか?」
GM:
大柄な男性は、扉が押し開かれた音に気がつくと、ゆっくりと背後を振り向きました。その人物こそ、かつて“戦場の黒獅子”と呼ばれた、ウォーラム男爵その人です。
ウォーラム男爵(GM):
「……違うな。いったい何者だ?」
アルフォンス:
「そりゃ、こっちの台詞だ! いいや、この際テメェが誰であろうと関係ねぇ! ご託はいいから、今すぐクレアを返しやがれッ!」
ウォーラム男爵(GM):
「……なにかと思えば、口の利き方も知らぬ野良犬だったか。どうやってここまで入り込んできたのかは知らんが、今は儀式の最中だ。速やかにここを去るがいい。それとも、民草の分際で、この私の行いを妨げようというのか?」
アルフォンス:
問答無用でウォーラム男爵に斬りかかった!
GM:
では、アルフォンスが斬りかかっていくと、ウォーラム男爵は腰に提げていた剣をスッと引き抜いて、それを迎撃します。その一閃を受けたアルフォンスは、身体ごと後方へと弾き飛ばされてしまいました。
アルフォンス:
オレは左手にレイモンドの盾を構えてるんで、それで凌いでなんとかダメージを受けずに済んだ。
「あっぶねぇ……。こいつ、やりやがる」
GM:
まあ、はやる気持ちはわかりますが、意思疎通のないまま勝った負けただけで話を終わらせてしまうと物語が締まらなくなってしまうので、とにかくまずは話を聞いてください(笑)。
ウォーラム男爵(GM):
「フッ……。民草風情が、あるじたるこの私に剣を向けるか……。しかし、これはちょうどいい機会なのかもしれんな……」
GM:
そう言うと、ウォーラム男爵は不敵な笑みを浮かべつつ、ゆっくりと剣を下ろしました。
ウォーラム男爵(GM):
「あるじに牙をむく民草たちよ、よく聞くがいい。私はこれから、この国の王制そのものを終わらせるつもりだ」
イハーサ:
「なッ? 男爵、いったいなにを……?」
ウォーラム男爵(GM):
「神々が存在していたいにしえの時代において、その声を伝える役目を担ってきた王の存在は必要不可欠なものだった。しかし、もはやこの世に神はいない。
ならば、今の世において、王という存在になんの価値がある? これからの世界に真に必要とされているのは、形骸化した王などといった存在ではなく、本当の力を持った者だとは思わんかね?」
一同:
「……」
ウォーラム男爵(GM):
「神々の消失以降、この国で最も名をはせたのはいったい誰だ? 凱歌に聞こえたその名は誰のものだった!? ギルモア王か? いいや、断じて違う! 皆が力の象徴として口にした名は“戦場の黒獅子”、すなわちこの私であったはずだ!」
GM:
いつしか、ウォーラム男爵はあなたたちに向けて演説するかのように、両腕を大きく広げています。
一同:
(笑)
メイジー:
なんでそんなにドヤ顔なの(笑)?
GM:
それはもちろん、夢みたいな目標をもった過激な革命家ですから(笑)。
エリオット:
「お前がそういったことを望んでいたとして、なぜそれにクレアを巻き込む必要があるんだ!」
ウォーラム男爵(GM):
「なんだ、知らんのか? 百代の子は、周囲の者の強い願いを現実のものとする力を有しているのだよ。この百代の子は、いずれ私の忠実なしもべとして、王やそれに組みする者たちを排除するため、その大いなる翼を羽ばたかせてくれることだろう。そして、その竜を騎獣とする私は、王を超えた存在となるのだ!」
メイジー:
「アナタの考えが正しいのか間違っているのか、そんなことワタシにはわからない……。でも、これだけは言える。アナタがクレアのことを好きにしていい権利なんて、どこにもない!」
ウォーラム男爵(GM):
「いいや、それは違うぞ。なぜなら、百代の子とはもともと使役されるべくして生まれた存在なのだからな」
アルフォンス:
「んなこと知ったことかッ! 革命でも起こしてぇんだったら、テメェの力でやりやがれッ! そんなことに、クレアを巻き込むんじゃねぇッ!」
フェルナンド:
「いまの俺たちにとって、あなたが口にするような国や王の在り方などはこの際どうだっていいんです。ただ、クレアだけは返してもらいます」
GM:
サットン村の若者たちの言葉を聞いたウォーラム男爵は、大きなため息をつきます。そして、その視線をイハーサへと向けました。
ウォーラム男爵(GM):
「そこの城塞騎士。貴様もこいつらと同じ考えなのか?」
イハーサ:
「ウォーラム男爵。男爵はもうお忘れでしょうが、私は以前あなたに片足を切り落とされました……。今度は私の番です。
今、この領内で多くの民が泣いています。ですが、あなたの目にはそれが映っていないらしい。ならば、そのような腐った目は、私が抉り取って差し上げましょう」
GM:
さて、プレイヤー側から主張しておきたいことはだいたい言い終えましたか?
一同:
(笑)
GM:
では、出尽くしたようなので、先に進めましょう。
ウォーラム男爵(GM):
「まったく、どいつもこいつも……。ならば、いいだろう。今しがたの言葉どおり、求められるのは力であり、力こそが真実だ! もし、お前たちが正しいというのであれば、それを力で証明してみせろ!」
GM:
そう言うと、ウォーラム男爵は台座に横たわっていた黒髪の少女に対して、このような命令を発しました。
ウォーラム男爵(GM):
「我が騎獣たる百代の子よ。まずは手始めに、この者たちをほふるがいい。褒美に、その血肉のすべてを与えることを約束しよう!」
黒髪の少女(GM):
「……」
GM:
その呼びかけに応じて、黒髪の少女がすくりと立ち上がります。そして、ウォーラム男爵の横に並んだ少女は奇妙なうめき声を発し、それと同時に黒い闇に包まれていきました。
ふたたび闇が晴れたときそこにあったのは、先ほどの少女とは異なる一匹の黒い竜の姿でした。
GM:
それでは、ウォーラム男爵戦を開始します。
まずはスモール・ダークドラゴンの戦闘力推測から。こちらはINT判定です。
一同:
(コロコロ)
メイジー:
大成功!
(コロコロ)合計して、30!
イハーサ:
俺のほうは34。
メイジー:
大成功しても勝てないとか……。この人のINTの値、おかしいよ(苦笑)。
GM:
(まあ、そういうキャラクターの作成を促したのはメイジー自身なわけだけれどね 苦笑)
では、スモール・ダークドラゴンのスペックがフルオープンになりました。
イハーサ:
【ガード】2つ持ちってところが可愛いな(笑)。
GM:
続いてウォーラム男爵に対する戦闘力推測です。STRでの判定をどうぞ。
一同:
(コロコロ)
フェルナンド:
俺の25が最高。
GM:
達成値の最大値が25だとフルオープンにはなりませんね。
フェルナンド:
じゃあ、ここでリカバリポイントをつぎ込む。いくつだとフルオープンになるんだ?
GM:
目標値は22から2刻みで38までありますが、どこまでつぎ込みます?
フェルナンド:
凄いいっぱいあるな(笑)。じゃあ、3点消費して、達成値28ってことで。
GM:
では、ウォーラム男爵のスペックの一部がわかりました。
メイジー:
うわ、特殊行動がPCと同じ扱いだ。【追加攻撃】と【入れ替わり】のほかに特殊行動カードが5枚もあるよ……。
フェルナンド:
さすがに強いな……。ウォーラム男爵の実力を察して、その重圧に一瞬飲まれそうになったが、なんとか堪えた。
GM:
あと、ウォーラム男爵はその手に剣を持っているのですが、INTを用いた目標値20の判定に成功すれば、その剣の性能がわかります。
一同:
(コロコロ)
イハーサ:
成功。
GM:
では、イハーサはウォーラム男爵の愛剣である“勝利の剣”について知っています。それは、魔剣というわけではなく、ただの高品質な〈武器:STR+2〉なのですが、ウォーラム男爵がそれを振るって数多の戦場で連戦連勝を収めたことから、いつしか“勝利の剣”と呼ばれるようになりました。
ということで、ウォーラム男爵はSTR値15で斬りかかってきます。
アルフォンス:
うえぇぇぇ……。15だとぉ……。
GM:
なお、本来ウォーラム男爵は、戦場にでるときなどには愛用の甲冑を身につけているのですが、今は儀式の最中であったため特別な防具は身につけていません。
イハーサ:
なるほど。こちらにとって、ちょっとラッキーな状況で戦えるってわけだ。
GM:
続いて、地形効果を決めていきましょう。
一同:
(コロコロ)
GM:
ふむふむ。エンゲージ・エリア1がINT-2、エンゲージ・エリア2がDEX-1、エンゲージ・エリア3がSTR-1ですね。
メイジー:
エンゲージ・エリア1のINT-2が素晴らしい。
イハーサ:
美味しく利用させてもらうとするかな。
エリオット:
いいと思います(笑)!
GM:
次はドロー・フェーズです。
今回は〈特殊行動リング+1〉の効果で特殊行動カードを4枚引く人が2人いるはずなので、お忘れなく。
一同:
(山札から特殊行動カードをドロー)
エリオット:
さあ、お薬の時間だよ。
〈知恵の秘薬+2〉をグビグビ。
アルフォンス:
〈奇跡の秘薬+2〉を使用。
フェルナンド:
〈奇跡の秘薬+2〉を飲む。
メイジー:
ワタシは〈技の秘薬+2〉を飲んだ。
イハーサ:
〈知恵の秘薬+1〉を使用。
一同:
(特殊行動カードをセット)
GM:
さて、特殊行動カードのセットが終わったのであればイニシアチブを決めていきましょう。
(コロコロ)
一同:
(コロコロ)
イハーサ:
俺は本当に義足なんだろうか(苦笑)?
エリオット:
イハーサさんは、相手の行動を先読みして先手を取っているんだと思う(笑)。
アルフォンス:
しかし、このままだと向こうの都合のいい感じにエンゲージされるな……。ここは【先制】を使っておこう。
(コロコロ)よし、28!
エリオット:
ボクも【先制】を使用。
(コロコロ)26。
GM:
そうすると、トップはアルフォンスとメイジーの28ですね。同じパーティー同士なので、同値の行動順は自由に決めてもらって構いませんよ。
フェルナンド:
まず、どちらかが【ガード】を持ってるドラゴンを連れていってくれ。そうすれば、ほかの面子でウォーラム男爵を囲めるようになる。
アルフォンス:
「メイジー、あれはクレアだと思うか?」
メイジー:
「当たり前でしょ!」
アルフォンス:
「なら、オマエに任せた」
メイジー:
そう言われたからには、ワタシが引っ張っていくしかないでしょ! エンゲージ・エリア3にドラゴンを連れていく。
イハーサ:
ところで、事前に確認しておきたいんだが、クレアのことは攻撃するのか?
メイジー:
できれば、攻撃したくない……。
「クレア! あなた、クレアなんでしょ!?」
1ラウンド目は殴らない、殴りたくないから返事をして。
イハーサ:
了解した。
アルフォンス:
じゃあ、オレはウォーラム男爵をエンゲージ・エリア1に連れていく。
エリオット:
ボクはメイジーのサポートに入るね。
イハーサ:
アルフォンスのサポートに入る。
フェルナンド:
同じく、アルフォンスのサポートに。
アルフォンス:
イニシアチブ・フェーズの終了時、エンゲージ・エリア1で【妨害】を使用。STRを禁止する。
GM:
それでは、エンゲージ・エリア1の先攻からどうぞ。
アルフォンス:
ウォーラム男爵にINTで攻撃。
フェルナンド&アルフォンス&イハーサ:
(コロコロ)
イハーサ:
こっちの最高値は26。
GM:
ウォーラム男爵の防御値は、(コロコロ)地形効果のペナルティが入って、19。そちらの最高値は26ですか……。では、【鉄壁防御】を使用します。
(コロコロ)あッ……足しても22にしかならない……。ここは、さらに追加で【鉄壁防御】を使用しておきます!
一同:
(笑)
GM:
(コロコロ)セーフ。26でピッタリ防ぎました。
アルフォンス:
おおー!
メイジー:
「将は生きてこそ将よ」という言葉を体現したような人だ(笑)。
GM:
いまのがイハーサの初攻撃だったので、攻撃の描写をお願いします。
イハーサ:
そうだな。じゃあ、サーベルを振って、男爵がそれを防ごうとしたところで、剣先を返して手首を斬りにいった。
GM:
フェイント攻撃というわけですね。では、ウォーラム男爵はその攻撃をも弾いて、こう言います。
ウォーラム男爵(GM):
「小賢しい。貴様の浅はかな考えなどお見通しだ」
イハーサ:
あ、すまん、GM。いまの判定に〈知恵の秘薬+1〉のボーナスを加え忘れていた。達成値は27だ。
GM:
なんと……。ならば、ウォーラム男爵は1点のダメージを受けました。
イハーサの剣先をすんでのところで弾いたつもりでいたウォーラム男爵でしたが、その手首に薄っすらと血の跡がにじみます。
イハーサ:
「さすがは“戦場の黒獅子”。その名に違わずやるものですね。ですが、小賢しさも賢さのうちです」
そう言って剣を振るうと、その切っ先についた血を払った。
GM:
続いて、エンゲージ・エリア3の先攻をどうぞ。
エリオット:
えっと、クレアのことを説得することはできるのかな?
GM:
さあ、どうでしょうね。とりあえず、やってみてください。うまいプレイをみせつけられたのであれば、GMの心が揺らぐかもしれません。
一同:
(笑)
エリオット:
「クレア! キミはクレアなんだ! そう、ボクたちの家族だ!」
GM:
……。
一同:
……。
GM:
それで終わりですか?
フェルナンド:
GMの心がこれっぽっちも揺らいでいない(笑)。
イハーサ:
まったく響いていないな(笑)。
エリオット:
え、えっと……。
「あんな私利私欲のためにキミを利用しようとするような奴の言うことなんか聞いちゃダメだ!」
一同:
……。
GM:
……。
エリオット:
メ、メイジーからもなにか言ってよッ!
メイジー:
ちょっと! ワタシはエリオットの台詞が終わるまで空気を読んで待ってただけなんだから、まるでなにもせずにただ黙っていたかのように言うのはやめてよ(苦笑)。
フェルナンド&アルフォンス&イハーサ:
(笑)
メイジー:
「クレア……。そんな姿になっちゃったんだね。一緒に帰ろう? こんなところにいちゃだめだよ。ワタシが一緒にいてあげるから! だから、帰ろうよ!」
GM:
さて、頑張って演出してもらうために「うまいプレイをみせつけられたのであれば」とは言いましたが、本当のところは、シナリオ上あらかじめ決めてありました(笑)。説得を試みた人はVITを用いてスモール・ダークドラゴンとの対抗判定をおこなってください。判定に成功したのであれば、そのラウンド中、スモール・ダークドラゴンは攻撃してきません。
(コロコロ)ドラゴン側の達成値は15です。
メイジー:
ぐわぁ、なんでVITなのー!? ワタシの苦手な能力なのにぃ……。
フェルナンド:
まあ、心の強さってことだろうな。でも、お前は心が薄っぺらいからな(笑)。
メイジー:
たしかに薄っぺらいかもしれない。それはしょうがない。でも、そんなものはダイス目で補えばいい!
(コロコロ)よし、成功。これが『Plain D20』。
エリオット:
(コロコロ)ボクも成功。うん、たしかにダイス目で補えばいいよね(笑)。
GM:
そうすると、あなたたちの呼びかけにドラゴンは小刻みに震えたかと思うと、その攻撃の手を一時的に止めたのでした。
GM:
続いて、エンゲージ・エリア1の後攻です。
ウォーラム男爵(GM):
「数が多いな。うっとうしい……」
GM:
そう言うと、ウォーラム男爵は剣を天高く構え、魔法の詠唱を開始しました。
ウォーラム男爵(GM):
「いでよ、我がしもべッ!」
GM:
ウォーラム男爵の詠唱によって、空中にポータルが出現したかと思うと、その中から剣を構えた骸骨が姿を現しました。
新たに登場したスケルトンに対して戦闘力推測をおこなってください。用いる能力値はDEXです。
一同:
(コロコロ)
エリオット:
大成功して、(コロコロ)33!
GM:
では、スケルトンのスペックはフルオープンです。
メイジー:
【入れ替わり】を2つも持ってるだなんて、厄介な相手だね。
フェルナンド:
ウォーラム男爵といい、スケルトンといい、【入れ替わり】が大好きだな(苦笑)。
GM:
(ウォーラム男爵の【入れ替わり】は、ランダムでドローしたものだけれどね……苦笑)
続いて、エンゲージ・エリア3の後攻。説得に成功しているためドラゴンの手番は攻撃なしで、そのかわりにクレアの声がイハーサを除く4人の若者たちの心の中に響きます。
クレアの声(GM):
「いやだ! 攻撃なんてしたくない! 傷つけあいたくなんてない!」
GM:
これで1ラウンド目が終了し、2ラウンド目へと移ります。
一同:
(特殊行動カードをセット)
GM:
イニシアチブ値を決定します。
(コロコロ)
一同:
(コロコロ)
アルフォンス:
大成功!
イハーサ:
俺はやっとキャラクターっぽいイニシアチブ値になった(苦笑)。
エリオット:
なんとかウォーラム男爵を叩きたいところなんだけれど、ドラゴンが【ガード】持ちなのが厄介なんだよね。ここはまずドラゴンから連れていくことになるのかな?
メイジー:
ドラゴンはワタシが担当するから、アルフォンスはウォーラム男爵のことをお願い。
エリオット:
でも、ここでアルフォンスが男爵のことを連れていこうとしも、ドラゴンに【ガード】されちゃうよ?
アルフォンス:
いや、それならそれで構わない。だったら【ガード】を消費させるまでだ。オレはウォーラム男爵をエンゲージ・エリア3に連れ込もうとする。
GM:
スモール・ダークドラゴンが【ガード】を使用します。
アルフォンス:
それは【無効化】する。
GM:
では、スモール・ダークドラゴンはもう片方の【ガード】も使用してきました。
アルフォンス:
それは防ぎようがないから、スモール・ダークドラゴンをエンゲージ・エリア3に連れていった。だが、これでもうドラゴンは【ガード】を使えない。
「クレアッ! 目を覚ませッ!」
ウォーラム男爵(GM):
「はっはっは。よくやったぞ百代の子よ!」
GM:
ドラゴンに守られたウォーラム男爵は、サポート役としてエンゲージ・エリア3に入ります。
メイジー:
うーん。こうなるとウォーラム男爵のことも攻撃できないんだよね……。でも、クレアのことを説得し続けたいからアルフォンスのサポートに入る。
エリオット:
じゃあ、ボクはスケルトンの掃除でもしておこうかな。
スケルトンをエンゲージ・エリア1に連れ込んだ。
フェルナンド:
俺はアルフォンスのサポートに入る。
イハーサ:
エリオットのサポートに入った。
エリオット:
エンゲージ・エリア1の先攻。スケルトンをINTで攻撃します。
エリオット&イハーサ:
(コロコロ)
イハーサ:
こっちの攻撃値は35。
GM:
スケルトンの防御値は、(コロコロ)地形効果のペナルティが入って、18。スケルトンは2点のダメージを受けました。
続いてエンゲージ・エリア3の先攻ですが、どうしますか?
フェルナンド:
説得してみるか?
メイジー:
ワタシは説得したい。
アルフォンス:
オッケー。
「やめるんだ、クレア!」
フェルナンド&メイジー&アルフォンス:
(コロコロ)
メイジー:
ワタシが最大値で15。
エリオット:
メイジーはVITの値が一番低いはずなのに、頑張るよね。
メイジー:
まかせて! 見せ場は逃さないから(笑)。
GM:
スモール・ダークドラゴンの達成値は(コロコロ)13です。
メイジー:
よし!
GM:
喜ぶのはまだ早い。ウォーラム男爵も説得に参加します。
(コロコロ)21。
ウォーラム男爵(GM):
「やれ! 百代の子よ!」
GM:
メイジーの説得にスモール・ダークドラゴンの動きは一瞬止まりかけたのですが、ウォーラム男爵の声にビクリと反応して、ふたたび動き始めました。
メイジー:
ぐぬぬ……! ウォーラム男爵めぇー!
GM:
では、後攻に移ります。
エンゲージ・エリア1のスケルトンがエリオットたちにDEXで攻撃してきました。攻撃値は(コロコロ)21。
エリオット&イハーサ:
(コロコロ)
イハーサ:
すまんが、INT以外の判定では俺は役に立てなさそうだ(笑)。
エリオット:
防御値は13。
「イハーサさんは下がってください!」と言って、スケルトンの攻撃を受けた。1点のダメージ。
GM:
さて、それではエンゲージ・エリア3のスモール・ダークドラゴンとウォーラム男爵の攻撃ですが、もちろんSTRで攻撃してきます。
(コロコロ)ウォーラム男爵の攻撃値が高くて、33!
ウォーラム男爵(GM):
「我が“勝利の剣”の刃、その身に受けてみよッ!」
メイジー:
やばいよ、やばいよ。
フェルナンド&メイジー&アルフォンス:
(コロコロ)
アルフォンス:
地形効果のペナルティ込みで、オレの24が最大。
「ぐわぁッ!」
なんとか1点のダメージでこらえた。
エリオット:
1点でこらえたのはグッジョブだよ!
GM:
いえ、まだです。ウォーラム男爵はそこに【追加攻撃】で上乗せしてきます。《D20》で2以上の目を出せば1点、12以上の目を出せば2点のダメージを上乗せできますね。
メイジー:
そうはさせないよ! 【無効化】を使用。
一同:
おおー!
アルフォンス:
じゃあ、ウォーラム男爵の攻撃を剣で受け止めはしたんだが、押し込まれて肩口まで斬られた。で、さらに深く押し込まれそうになったところで――
メイジー:
ウォーラム男爵に対してけん制の攻撃を試みた。
GM:
では、ウォーラム男爵はアルフォンスから飛び退いて、一旦距離を置きます。
ウォーラム男爵(GM):
「フン、一撃では仕留めきれなかったか……」
アルフォンス:
「あっぶねぇ……」