GM:
では、3ラウンド目。セット・フェーズにウォーラム男爵が「リディール」を行います。
イハーサ:
「リディール」するってことは、男爵の残り手札はゴミだったってことだな(笑)。
アルフォンス:
男爵、屈辱の「リディール」(笑)。
一同:
(笑)
GM:
ぐぬぬ……。
一同:
(特殊行動カードをセット)
GM:
さあ、イニシアチブ・フェーズ行きますよー。
(コロコロ)
一同:
(コロコロ)
メイジー:
うッ、足がもつれた……。
アルフォンス:
オレなんか大失敗だぞ(苦笑)。
エリオット:
ボクが先手を取ったから、ウォーラム男爵をエンゲージ・エリア1に連れていくね。
GM:
では、スケルトンはウォーラム男爵のサポートに入ります。
メイジー:
スモール・ダークドラゴンをエンゲージ・エリア3へ連れていく。
イハーサ:
エリオットのサポートに入るしかないな。
フェルナンド:
そうすると、俺もエリオットのところに入るしかないな(笑)。
アルフォンス:
え? じゃあ、オレがメイジーのサポート?
メイジー:
アルフォンス、いまがチャンスだよ! ウォーラム男爵を集中攻撃して!
フェルナンド:
まてまて、それはさすがにまずくないか?
メイジー:
そろそろ演出を入れておきたいんで、ワタシのことは気にしないで(笑)。
アルフォンス:
そういうことなら、エリオットのサポートに入った。
イハーサ:
じゃあ、イニシアチブ・フェーズの終了時に、【妨害】を使ってエンゲージ・エリア1でのSTR使用を禁止。
フェルナンド:
さらに、【妨害】を使ってDEXも禁止。
GM:
では、エンゲージ・エリア1の先攻をどうぞ。
エリオット:
エンゲージ・エリア1は強制的にINT攻撃になるね。
フェルナンド&アルフォンス&エリオット&イハーサ:
(コロコロ)
エリオット:
攻撃値はボクの30が最大値。
GM:
(コロコロ)うぐッ……。こちらは、ウォーラム男爵の防御値が最も高くて、7。
フェルナンド:
よし、エリオット、いまがチャンスだ! 得意技を使っておけ!
エリオット:
え? ゴメン……。このラウンドは【追加攻撃】をセットしてないんだ……。
フェルナンド:
なん……だと……?
GM:
ならば、ウォーラム男爵のほうは【鉄壁防御】を使用しますよ。
フェルナンド:
それは【無効化】しておく。
GM:
そうすると、発生するダメージは3点ですね……。では、スケルトンが【入れ替わり】を使用して、ウォーラム男爵に行くはずだったダメージをすべて引き受けました。3点のダメージを受けたスケルトンは、そのまま崩れ落ちます。
フェルナンド:
よし。ウォーラム男爵にダメージは与えられなかったが、【入れ替わり】を1枚余らせた状態でスケルトンを倒せたのは美味しいぞ。
GM:
続いて、エンゲージ・エリア3の先攻です。
メイジー:
クレアのことを説得する。(コロコロ)10。
GM:
スモール・ダークドラゴン側の達成値は、(コロコロ)9です。
メイジー:
なんだか、GMのダイスの出目が優しいね。能力値に4も差があるのに、クレアとの判定には勝ち続けられてる(笑)。
GM:
続いて、ウォーラム男爵による攻撃です。STRで攻撃したいところですが、【妨害】の効果で選択肢がないのでINTでの攻撃となりますね。
ウォーラム男爵(GM):
「クッ……。ならば、この闇の力を受けてみるがいい!」
GM:
そう言うと、ウォーラム男爵は片手を突き出して、その手から黒い球体を放ちました。
(コロコロ)ペナルティが入って、20です。
フェルナンド:
ここはイハーサさんお得意の【カウンター】チャンスだな(笑)。
一同:
(笑)
エリオット:
(コロコロ)あッ! ゴメン、防御判定で大失敗しちゃった……。
イハーサ:
おっと、こいつは……?
GM:
メインの防御者が大失敗したので、ほかの人は防御判定の機会を失います。2点のダメージが確定しました。
フェルナンド:
エリオット、こっちで1点引き受けておくか?
エリオット:
いや、ここはボクが2点受けておく。それで耐久値がピッタリ0になるから、【執念】を使うね。
その攻撃を受けてボクは気絶しました。ただし、意識だけが飛んだ状態で、倒れずにその場に立ち続けています。どうやら、トランス状態に入ったようです。
フェルナンド:
まーた、いつものやつが始まったよ(笑)。
GM:
続いてエンゲージ・エリア3の後攻ですが、説得の効果によりドラゴンはためらっているため、メイジーに噛みつくことはありませんでした。
GM:
というわけで、3ラウンド目が終了して、次は4ラウンド目に入ります。このタイミングで、最初のラウンドに飲んだ秘薬の効果がなくなりました。
フェルナンド:
追加で〈知恵の秘薬+1〉を使用。
アルフォンス:
こっちは、能力値アップの薬が底をついた。
エリオット:
ボクも同じく。でも、せっかくだから〈回復の秘薬〉を飲んでおくよ。これで、耐久値が暫定で2点になった。
アルフォンス:
オレも〈回復の秘薬〉を飲んでおく。これで耐久値は全快。
GM:
ここでウォーラム男爵は2回目の「リディール」を敢行します。【追加攻撃】か【執念】あたりが欲しいところ……。
イハーサ:
そして、特殊行動カードの残り枚数が1枚になったウォーラム男爵は、もはや引いたカードをセットするしかないわけだな。
メイジー:
特殊行動カードのリソースはかなり順調に削ることができたね。
一同:
(特殊行動カードをセット)
GM:
では、4ラウンド目のイニシアチブ・フェーズに移りましょう。
(コロコロ)
一同:
(コロコロ)
GM:
メイジーの手番からどうぞ。
メイジー:
ほうら、クレア、全然怖くないよー! ワタシはスモール・ダークドラゴンをエンゲージ・エリア3に連れ込む。
アルフォンス:
「アンタの相手はこのオレだッ! おらッ!」
オレはウォーラム男爵をエンゲージ・エリア1に連れ込んだ。
エリオット:
じゃあ、あとは全員アルフォンスのサポートでいいんだよね?
メイジー:
うん、いいよ。
フェルナンド&イハーサ:
ぞろぞろ。
フェルナンド:
イニシアチブ・フェーズ終了時に、エンゲージ・エリア1で【妨害】を使用して、STRを禁止しておく。STRによる判定は断固としてノー!
GM:
この戦闘が始まってからここまで、ウォーラム男爵がSTRで剣振ったの1回だけですからね(苦笑)。
エリオット:
そうだったね(笑)。でも、なぜかボクはウォーラム男爵が苦手としているはずのINTによる攻撃で、2点のダメージを受けているという事実……。
GM:
では、エンゲージ・エリア1の先攻をどうぞ。
アルフォンス:
ウォーラム男爵に対してINTで攻撃。
フェルナンド&アルフォンス&エリオット&イハーサ:
(コロコロ)
エリオット:
よしキタ、30! ここで【追加攻撃】を使用。
(コロコロ)48!
メイジー:
さすエリ、キターッ!
フェルナンド:
なんでトランス状態になった途端にダイスの目が良くなるんだよ(笑)?
エリオット:
ボクの意識を断ち切ったウォーラム男爵が悪い(笑)。
GM:
ウォーラム男爵の防御値は、(コロコロ)地形効果のペナルティが入って、20。ということは、3点のダメージが入ります。
エリオットの攻撃を受けたウォーラム男爵は、苦痛にその表情をゆがめました。
ウォーラム男爵(GM):
「クッ、だが、まだやられはせんッ!」
GM:
そして、エンゲージ・エリア3の先攻をどうぞ。
メイジー:
ワタシは引き続き説得を行います。だけど、このラウンドはダイスロールを行わないので、説得に失敗したってことで後攻に移っていいよ。ウォーラム男爵を倒す前に、一回くらいクレアの攻撃を受けておきたい(笑)。
一同:
(笑)
GM:
(勝利を確信して演出作りに走りはじめるとは……。ぐぬぬ……)
GM:
では、後攻。ウォーラム男爵の反撃です。DEXで攻撃します。
(コロコロ)14。
イハーサ:
(コロコロ)15で勝った!
アルフォンス:
おお! とりあえず、メイン要員のオレは防御判定をしておく。
(コロコロ)よし、大失敗ではなかった!
エリオット:
これってカウンターのチャンスだよね。だったら、ボクは防御判定しないでおくよ。
フェルナンド:
同じく、スルー。
イハーサ:
ってことで、防御値15で【カウンター】を発動!
GM:
ウォーラム男爵は、最後の特殊行動カードでそれを【無効化】しました。
では、ふたたび始まったウォーラム男爵とイハーサの剣げきを描写しておきましょう。まず、ウォーラム男爵がイハーサに攻撃を試みます。
イハーサ:
そこで、狙い定めていた後の先を仕掛けた。
「ここだッ!」
GM:
しかし、ウォーラム男爵はイハーサの狙いを読んでいたのか、それを払いのけました。
イハーサ:
「クッ、やるッ!」
ウォーラム男爵(GM):
「貴様の太刀筋はもはや見切ったッ!」
メイジー:
すごい! あのふたりだけ、やけに格好いい戦い方をしてる(笑)。
アルフォンス:
それも、何気にウォーラム男爵はオレたち3人の攻撃をいなしながら、イハーサと渡り合ってるわけだからな。オレたちは、ちょっとカメラから見切れてる感じだけど(笑)。
フェルナンド&メイジー&エリオット:
(笑)
メイジー:
たしかに、ゲーム的にはこっちが押してるけど、絵的にはウォーラム男爵ってすごく強いよね。
フェルナンド:
いずれにしても、これでウォーラム男爵は特殊行動を使い切ったぞ。
GM:
では、続いてエンゲージ・エリア3の後攻、ドラゴンの攻撃です。ドラゴンはメイジーに向かって口を大きく開くと、そこから闇のブレスを放ちました。INT攻撃です。
(コロコロ)19。
メイジー:
それもダイスロールなしで受けます。そして、2点ダメージを受けて、耐久値が0になったところで【執念】を使います。
一同:
(笑)
メイジー:
それまでワタシは必死に説得を続けていたんだけど、不意に暴れたドラゴンを抑えきれなくて、一撃もらって吹き飛ばされてしまった。それでも、ワタシはドラゴンに寄り添うようにして立ち上がり、クレアに向けて声を掛け続ける。
「ダメだよ、そんなことしたら。教えてなかったかな? 人のことを傷つけるようなことをしちゃいけないんだよ。ごめんね。今度から必要なことはワタシがちゃんと教えてあげるからね。ワタシがママだからね」
GM:
わかりました。説得にママという単語を用いたことを評価して、次の説得判定からは+1のボーナスをあげます。
メイジー:
今のシーンでクレアが自我を取り戻してくれることを期待してたんだけど、誤差レベルのボーナスしかもらえなかった(笑)。でも、しょうがないんだ、やることが大切なんだ。
一同:
(笑)
GM:
はい、続いて5ラウンド目に入ります。
メイジー:
ここで「リディール」しておきます。さすがに【誘いだし】と【ガード】は使いどころがなかった。こうなったら、もう一度【執念】を引くしかない(笑)。
エリオット:
それじゃ、ボクはフェルナンドに「ハンドオーバー」で特殊行動カードを1枚送っておくね。
一同:
(特殊行動カードをセット)
GM:
では、イニシアチブ・フェーズ、いきますよ。
(コロコロ)
一同:
(コロコロ)
メイジー:
ああ、大失敗。ワタシの力が失われていく……。もう、走るだけの力が出てこない。
エリオット:
ボクは機械仕掛けの人形のように、ウォーラム男爵をエンゲージ・エリア1へ連れていくよ。
アルフォンス:
うーん、ドラゴン担当のメイジーは、イニチアチブ値が1なのか……。
メイジー:
ゴメン……。
フェルナンド:
いや、大丈夫だ。ここは俺に任せておけ。
アルフォンス:
オッケー。じゃあ、フェルナンドを信じてエリオットのサポートに入った。
フェルナンド:
そして俺は、「メイジー! クレアのことは頼んだぞ!」と言って、メイジーに【入れ替わり】を使用する。
メイジー:
「任せて!」
じゃあ、ワタシはドラゴンをエンゲージ・エリア3へ連れ込んだ。
イハーサ:
エリオットのサポートに入った。
フェルナンド:
俺もエリオットのサポートに入る。
エリオット:
なんだかんだで、あのドラゴン、最初からずっとメイジーと対峙し続けてることになるね(笑)。
GM:
では、エンゲージ・エリア1の先攻をどうぞ。
エリオット:
じゃあ、ウォーラム男爵のことをINTで攻撃します。
一同:
(コロコロ)
イハーサ:
あ、スマン。肝心なところで大失敗した。
エリオット:
ボクは19。
フェルナンド&アルフォンス:
20!
GM:
ようやく妨害されなくなったんだ……。この攻撃さえしのげば、思う存分STRで剣を振るうことが許されるんだ……。頑張れ! 頑張れ、ウォーラム男爵!
一同:
(笑)
GM:
(コロコロ)うわああああ。ウォーラム男爵の防御値は8。やはり、もはやこの世に神などいなかった!
では、とどめの一撃の描写をフェルナンドとアルフォンスでどうぞ。
フェルナンド:
合体(笑)!
アルフォンス:
じゃあ、エリオットの風の魔法をウォーラム男爵が振り払ったところにイハーサが斬り込み、男爵の注意がそちらにいったところで――
フェルナンド:
アルフォンスの背中に手を当てて、強化の魔法を唱えた。
「眠れる力を呼び覚ませ。ストレングスッ!」
アルフォンス:
あ、ありがとう(笑)。
エリオット:
盾を捨てる演出をいれてもいいんだよ(笑)。
アルフォンス:
オッケー、盾も捨てた(笑)。
フェルナンド:
「いまだ、アルフォンスッ!」
アルフォンス:
「うおおおおおおおおおおおおおおおッ!」
両手でレイモンドの剣をしっかりと握り、それをウォーラム男爵の肩口に向かって力の限り突き刺した。
GM:
では、その一撃を受けたウォーラム男爵はよろよろと数歩後ずさり、仁王立ちとなりました。しかし、“戦場の黒獅子”と呼ばれた男の闘志はまだ燃え尽きていません。
ウォーラム男爵(GM):
「まだだ……まだ……私は……」
GM:
ウォーラム男爵はそのような声を絞りだし、アルフォンスのことをにらみつけます。
さて、そんな中、エンゲージ・エリア3では――
メイジー:
ワタシはドラゴンに寄り添った状態で、呟くように説得を続けています。ただし、今回もダイスロールは行いません。もし、攻撃されても耐えられるから。チラッ。
(【執念】がセットされていることをGMに開示)
GM:
最後の「リディール」でそれを引いてきましたか……。了解です。
そうすると、スモール・ダークドラゴンは後攻の手番にメイジーに攻撃を加えてくることになります。そうですね、牙で肩口に噛みついてきたとういことにしましょう。しかし、メイジーは強い意志でその攻撃にも耐えることができました。それと同時にあなたたちの心の中に、クレアの心が引き裂かれるような痛みが流れ込んできます。
メイジー:
ドラゴンに噛まれた状態のまま、抱きしめるような感じでよしよしとその頭を撫でました。
エリオット:
ある意味、その行動は本物の執念だね。
GM:
オッケーです。では、メイジーがドラゴンの頭を撫で続けていると、次第にその噛む力は弱まっていき、やがてドラゴンはメイジーの身体から口を離しました。すると、それと同時にドラゴンの身体から鈍い光が発せられ、その光の中で黒竜はもとの黒髪の少女の姿へと戻っていったのでした。
GM:
では、ここからいよいよクライマックスに入っていきたいと思います。