LOST ウェイトターン制TRPG


宮国紀行イメージ

宮国紀行 第1話(14)

エルド:
 買い物中に街中でアゼルさんと遭遇することはありますかね?

アゼル:
 こっちも街で買い物してるから、会うこともあるんじゃないか? 初めての旅の準備で、かなり時間をかけて買い物してるだろうしな。

GM:
 それでは、雑貨屋で鉢合わせになったことにしましょうか。

エルド:
「あ、アゼルさん。買い物をすると言ってましたが、旅支度だったんですね」

アゼル:
「お、エルドか。そうだ。王都に行く用があってな――」(事情を説明して)「――というわけで、隊商に加わり、とりあえずはビューク・リマナ地方まで行くことになったんだ」

エルド:
「そうなんですか。僕も先ほど商人ギルドに行ってきて、護衛として雇ってもらうことになったんです」

アゼル:
「そうか。そういうことなら、よろしく頼む。いやぁ、よかった、よかった。さらに1人増えた」

エルド:
「こちらこそ、よろしくお願いします。僕も知ってる顔がいて助かりますよ」

セルダル(GM):
「俺はセルダルだ。よろしくな。しかし、護衛として参加するっていっても、そんな細い身体で大丈夫か?」

エルド:
「黒魔法を使えるんですよ。あと斥候としても少々……。まあ、見た目通り、腕っ節はさっぱりですけどね」

 キャラクターシートを見るとわかりますが、実はエルドの腕っ節は一般の大人よりも強く、細マッチョなだけです。エルドだけでなく、イーサもさらに輪をかけて細マッチョです。BMI20以下の力自慢。個人の好みもあるで強制はしませんが、身長・体重の設定は能力値に沿った現実的な数値にしてもらえると嬉しいです……。魔法の影響下であればまだしも、素の状態の幼女に力負けする怪力自慢の男の姿なんてLOSTでは見たくないですし(苦笑)。

アゼル:
「ほう! その若さで魔法を使うとは、凄いな」

エルド:
「さっきよってきた商人ギルドの寄り合い所でも、アルさんから黒魔法使いがいて助かると言ってもらえました」

セルダル(GM):
「オレも、つい最近、魔法の凄さってやつを身をもって体験したところだ。魔法ってのは傷をたちまち癒しちまうもんなんだな!」

アゼル:
「ああ、あれは凄かったな。よくわからずに買った魔法の薬だったが、あれには俺もビックリした」

セルダル(GM):
「これで瀕死の重傷を負っても大丈夫だな!」

エルド:
「あー、それは……。黒魔法じゃなくて、白魔法のことですよね?」

セルダル(GM):
「黒でも白でも、どっちだっていいじゃねぇかよ! なあ?」と言って、アゼルに同意を求めます。
 セルダルは魔法に関する知識はからっきしです。なにせ、共通語の読み書きすらできないですからね(笑)。

アゼル:
「え? あ……ああ……。俺も黒魔法のことは本で読んだ程度のことしか知らないが、とにかく凄いものだと書いてあった」
(自分の習得言語に神聖語が入っていることに気がついて)あれっ? 俺は神聖語で会話できるし、知力も19あるんだから、白魔法と黒魔法の違いくらい知っててもいいのか?

GM:
 もちろん知っていて構わないですよ。

エルド:
「……なんだか、アゼルさんって騙されやすそうなタイプですよね?」

アゼル:
「ん? そんなことはない。俺は今まで一度も騙されたことなどないぞ? この世の中、いい人ばかりで捨てたもんじゃない」

セルダル(GM):
(エルドのほうを向いて、肩をすくめてから)
「こいつの場合は、騙されたことにすら気づかねぇ、ある意味で幸せなタイプだ」

エルド:
「ああ、なるほど」(と口にしながら深くうなずく)
「そういえば、買い物は終わりそうですか?」

セルダル(GM):
「ああ。随分時間がかかっちまったが、もー予定のもんは一通り揃ったな」

エルド:
「そうですか。僕のほうはこれから揃えなくてはならないので、そろそろ失礼しますね」

アゼル:
「おう。それじゃまたな!」

 とくに意味のあるシーンではありませんでしたが、雑談や身内ネタというわけではないので、カットせずに掲載しました。

 PC間の会話で物語を盛り上げたいという気持ちがあるものの、まだ掴みどころを見つけられずに暗中模索している様子が感じられるワンシーンでした。今後に期待です。




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