LOST ウェイトターン制TRPG


宮国紀行イメージ

宮国紀行 第1話(15)

GM:
 さて、イーサにもそろそろ身の振り方を決めてもらいましょうか。欲しいシーンがあれば用意しますが、希望はありますか?

イーサ:
 俺はアルと同じ宿屋に泊まっているんだろうか?

GM:
 そう解釈していましたが、アルと同じ宿屋に泊まりたくなければ別のところでも構いませんよ。アルは安宿ではなく、食事付きで1泊60銀貨の一般的な宿に泊まっています。アル曰く、安い宿では疲れが取れないそうです。

 LOSTのキャラクターステータスには疲労度というものがあり、これが累積して一定値を超えると、行動にペナルティが発生してしまいます。この疲労度は、より良い環境で休むほど早く回復するのです。今後、旅が始まれば、疲労度対策はとても重要な課題となってくるでしょう。

イーサ:
 じゃあ、同じ宿に泊まっていることにする。
 到着してから、数日街を見てまわったとして、街に着いてから4日目の夜、宿屋に戻ってきたところでアルとのシーンが欲しい。

GM:
 そうなると、先ほどのアゼルとエルドの買い物のシーンの翌々日ですね。

アル(GM):
 イーサが宿屋に戻ると、円卓に1人で腰掛けて軽く酒をあおっているアルの姿があります。
「おう、お帰り。どうだ、イスパルタの街は気に入ったか?」

イーサ:
「いや……。この街は国境に近いだけあって、騎士やら傭兵やらが多くて騒がしいな。どうも街の喧騒ってのは苦手だ。それに、ここは嫌になるほど暑い。まだ夏前だっていうのに、街を歩いてるだけでも喉が渇いて仕方ない……。これといって目ぼしいものもなかったし、あまり長居したいとは思わないな」

アル(GM):
「それはそれは……(苦笑)。よほどお気に召さなかったとみえる」

イーサ:
「そういえば、アルのほうは護衛に付く隊商を探すって話だったな。そっちはどうなったんだ?」

アル(GM):
「ちょうど、近いうちにビューク・リマナ方面に向かう隊商があってな。それに護衛として付くことになってる。今のところ、俺をあわせて護衛は4人だ。予定じゃ、カルカヴァンからこっちに向かって来てる隊商の往復組みと合流してから出発する手はずなんだが、カルカヴァン方面から来る隊商の到着が遅れててな。まあ、それでもあと数日のうちには出発することになるだろう」

イーサ:
「金もあまりないし、俺もその護衛について北上しようかな……」

アル(GM):
「だったら、明日、隊商に紹介してやるよ」

イーサ:
「ありがとう。そうしてもらえると助かる」

GM:
 こうして、イーサも隊商の護衛に付くことになりました。
 アルの台詞にもありましたが、カルカヴァン方面からの隊商の到着が遅れているようです。




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