LOST ウェイトターン制TRPG


宮国紀行イメージ

宮国紀行 第3話(01)

GM:
 では、宮国紀行の第3話を開始します。よろしくお願いします。

一同:
 よろしくお願いします。

GM:
 セッションを進めていく前に、まず、第3話から適用される新ルールについての説明をしておきます。

 バランス調整のために第3話から適用されたのは以下のルールです。

  • 戦闘疲労の追加
     30ウェイト以上に及ぶ戦闘、およびそれに並ぶほどの行為が行われた場合、《12-20レーティング》分の疲労が蓄積するようになりました。
  • “可能性”や“隙を見つける”などの使用宣言タイミングを変更
     これまで、判定の前に行わなくてはならなかった“可能性”や“隙を見つける”などの宣言タイミングが、判定後に変更されました。なお、対抗判定では能動側が先に“可能性”などの使用を宣言し、受動側はそれを確認した後に“可能性”などの使用有無を決定できます。
  • “可能性”の回復機会を増加
     戦闘技能レベルを向上させたとき、たとえ戦闘レベルに追いついていなくても、可能性回復判定表に従った判定に成功することで、“可能性”が1点回復するようになりました。

イーサ:
 おお! “可能性”がかなり使いやすくなったな。

エルド:
 確実に恩恵を得られるようになったのは大きいですね。

アゼル:
(遠い目をして)貴重な“可能性”が無駄打ちに終わるのは悲しいからなぁ……。

GM:
 これまで、アゼルはせっかく“可能性”を使っても、その後の判定で失敗してばかりでしたからね。

イーサ&エルド:
(苦笑)

GM:
 続いて、前回の経験点を配布します。
 ハージを除く隊商参加者全員が無事にカラーラに到着できたので、ミッション成功経験点が500点入ります。それに、行軍経験点282点と、戦闘経験点99点が加わって、各自合計881点の経験点が得られます。あとは、それぞれ、1ゾロ・6ゾロで得た経験点や訓練した分の経験点を加えてください。

一同:
 了解ー!

エルド:
 行軍経験点が結構大きいですね。

GM:
 行軍経験点は危険なルートを移動すればするほど多くなりますよ。レベルを上げたければ、どんどん未開地を踏破していってください。運がよければ、戦闘せずに経験点を稼げます。

アゼル:
 でもそれをやったらライオンの群れとか、それ以上に強い敵とかと遭遇する可能性だってあるんだろ? そんなことしてたら命がいくつあっても足りんわ(苦笑)。

 こうして、前回までの冒険で得られた経験点を使って、各PCのレベルアップが行われました。第2話開始時点での成長はありませんでしたが、2回の冒険を経て、PCたちも少しは成長できたでしょうか? 物語的には結構大きな経験をしたはずですが……。

GM:
 はい。それでは各自、今回の成長を報告してください。

アゼル:
 まずは俺から。俺は戦闘レベルを3に成長させた。熟練点は片手剣に投入。戦闘レベルを上げたことで士気判定に成功しやすくなったな。

エルド:
 それはよかった。ぜひこれからは敵前逃亡しないでもらいたいところですね(笑)。
 僕のほうは、ライト・ウォリアー技能レベル1を取得しました。ライト・ウォリアー技能のオプション行動として“全力回避”を習得しておきます。これで敵の攻撃をかなり回避しやすくなります。

GM:
 前回は野盗の軽戦士に隣接されて、あわやタコ殴りにされるところでしたからね。

エルド:
 そうなんですよ。自分の身は自分で守れるようにしておかないと。なにせ、盾役がいまいち信用できませんからね。

アゼル:
 くそー。汚名返上してやるから、今に見てろよ!

イーサ:
 俺もアゼルと同じく戦闘レベルを3に成長させた。熟練点を短剣につぎ込んで、新たに短剣の技巧レベル1を取得。

GM:
 了解です。全員が少しずつ戦力アップしたようですね。
 では、成長報告が終わったところで、第3話の本編を進めていきましょう。

 戦闘レベルを3にしたアゼルとイーサは、今後技能レベルも3にすれば下級騎士に匹敵する実力を身につけることになります。戦闘力だけでなく、言動もそれに伴うようになれば一人前ですが……さて、どうなることやら。


第3話キャラクターシート:アゼル

第3話キャラクターシート:イーサ

第3話キャラクターシート:エルド



誤字・脱字などのご指摘、ご意見・ご感想などは メールアイコン まで。