GM:
それでは、宮国紀行の第4話を開始します。よろしくお願いします。
一同:
よろしくお願いします。
GM:
今回も最初にルールの修正について説明しておきますね。
バランス調整のために第4話から適用されたのは以下のルールです。
GM:
疲労のバランス調整はまだ手さぐりの状態ですね。とりあえず、身体能力が明らかに異なる人の疲れやすさが等しいという部分に違和感があったので、疲労耐性というものを作りました。それに加えて、1日3時間睡眠だけでは疲労は回復しないことにしました。ここでいう疲労というのは、普段の生活で溜まる疲れのことではなく、それ以外の超過疲労のことです。
イーサ:
支配力の導入と無防備な相手に対する攻撃ボーナスの変更が入ったことで、小型武器が弱くなったな。
GM:
前回、アゼルが素手でトップラム主人に致命的な一撃を与えたシーンはちょっとおかしかったですからね。たしかに弱体化されはしましたが、小型武器には攻撃間隔が短いというメリットがありますし、ライト・ウォリアー技能を主体として戦った場合、基本的に支配力を用いることはないはずなので、そこまで影響はでないものと思われます。それに、重い武器の完全下位互換となっているソード・ワールドRPGのダガーなどに比べれば十分優遇されていますよ。
アゼル:
初期ウェイトが知力依存になったのは嬉しいな。アゼルは頭がいいから有利になる。
GM:
まあ、そこはダイス目の影響に比べれば微々たるものなんですけどね。
続いて、経験点の配布を行います。前回、無事にイスパルタ私兵団の拘束から逃れられたということで、ミッション成功経験点として500点入ります。戦闘を行ったことによる経験点は、タルカンをトップラム主人の襲撃から守った戦闘と、アリゲーターを撃退した戦闘をあわせて21点なのですが、それに加えて、手負いではあったもののアリゲーターをひとりで倒すことに成功したアゼルには、アリゲーターの残り生命点を考慮して、特別に10点の経験点を差し上げます。
アゼル:
よっしゃ! あの戦闘は命懸けだったからな。
GM:
あとは、各自1ゾロ・6ゾロで得た経験点や訓練した分の経験点を加えてください。
イーサ:
ようやくライト・ウォリアーかホワイト・マジシャンの技能レベルを3に上げられるな。これで“可能性”も全快だ。
エルド:
僕はまだ“可能性”が残っているので経験点を温存しておくことにします。
アゼル:
ってことは、“可能性”が尽きてるのは俺だけになるのか……。
GM:
そうですね……。イーサからの確認がなかったのでまだ伝えていませんでしたが、前回アルがくれた白魔法のスクロールは“エントラスト”です。それを使えば、術者の“可能性”をほかの人に分け与えることもできますよ。
アゼル:
おお。それじゃ早速それを覚えて俺に“可能性”を分けてくれ!
イーサ:
そう言われたって、そこまでアゼルと深い仲でもないしなぁ……。
アゼル:
うぉーいッ! まだそんなこと言ってるのかよ!
GM:
一応補足しておきますが、アゼルの“可能性”が回復すれば、“ボウ”に参加させられるようになるので、イーサにとっても多少のメリットはあると思いますよ。
イーサ:
なるほど……“ボウ”があったか。だが、このままの流れだと“ボウ”を使うほど結束するのは、キャンペーン後半になりそうな気がするな。まあ、まだ“エントラスト”も覚えてないし、アゼルに“可能性”を譲渡するかどうかは覚えてから考えよう。とりあえず、ライト・ウォリアーとホワイト・マジシャンのどっちを成長させるか決めるのが先だ。
こうして、今回PCの成長がないアゼルとエルドが雑談をしているあいだに、イーサだけがキャラクターシートの内容を書き換えていきました。
イーサ:
できた。結局、今回はライト・ウォリアーをレベル3に成長させた。新たな行動オプションとして“急所狙い”を取得。レベル3白魔法も魅力なんだが、白魔法を覚えようにもエルバート寺院で魔法を教えてもらうのは色々と面倒だろうからな……。
GM:
了解しました。今回の成長はイーサだけのようですね。では、さっそく第4話の本編に入っていきましょう。