LOST ウェイトターン制TRPG


宮国紀行イメージ

宮国紀行 第4話(17)

GM:
 ユセフは、あなたたちのために上等な客室を用意してくれました。個室にしてしまうとプレイしにくいでしょうから、男女に別れて2部屋ということにします。
 湯浴みを済ませ、夕食もごちそうになって、そのあとあなたたちが部屋でゆっくりと休んでいると、廊下から慌ただしい足音が響いてきました。時間は18時半を回ったところです。

アゼル:
 それじゃ、ドアを開けて廊下に顔を出してみる。

GM:
 では、アゼルが廊下に顔を出してみると、水桶などを手にして小走りする女中たちの姿が目に入りました。

アゼル:
「そんなに慌てて、どうした? まさか、彼女の容体に何かあったのか?」

女中(GM):
「え、ええ……」
 女中の1人はおざなりに答えると、アゼルの前を通り過ぎていきました。

アゼル:
 なら、一度部屋に戻って、「どうやら彼女の容体がおもわしくないらしい……。ちょっと様子を見てくる」と他の面々に伝えてから、セルピルのいる部屋に向かおう。

ギズリ(GM):
 アゼルが部屋から出ていくと、ギズリが呆れたようにため息をつきました。
「まったく、アイツは本当に何にでも首を突っ込みたがる奴だな……」

イーサ:
「まあ、困ってる奴を目にしたら放っておけないところが、アゼルのいいところなんじゃないか?」
 俺も立ち上がって、部屋を出ていく。

エルド:
「様子を見に行くだけならたいして面倒でもないですしね」
 僕もイーサさんと一緒にセルピルさんのいる部屋まで向かいます。

セルダル(GM):
 セルダルもそれに続きました。

ギズリ(GM):
「おいおい。オレ以外全員かよ……」
 ギズリは信じられないといった顔をして、皆を見送ります。


GM:
 では、あなたたちは女中たちが慌ただしく出入りする部屋の前まできました。

アゼル:
 部屋の中に入って行こう。

女中(GM):
 それは、女中の1人が手を横に広げて制止します。
「立ち入り禁止です!」

アゼル:
「むッ……。容体が芳しくないと聞いたんだが、何か手伝えることはあるか?」

女中(GM):
「いえ、ここはわたくしどもがおりますので。それよりも、あまり邪魔にならないようにしていてください」

アゼル:
 なんてこった。せっかく来たのに、中に入れないし、見ることもできない。

GM:
 いやぁ、女性の病室に門外漢を入れるのは、ちょっと……(苦笑)。

ギュリス(GM):
 部屋の前でアゼルたちが立ち往生していると、部屋の扉が薄く開いて、中からギュリスが出てきました。
「あれ? あなたたちも来たんだ?」

イーサ:
「彼女の様子は?」

ギュリス(GM):
 ギュリスは女中たちの邪魔にならないように、部屋の入口から少し離れると、少し抑えた声で、「とりあえず、薬師が診てくれはしたんだけど、はじめてみる症状だったらしくて、毒の種類まではわからなかったみたい。まあ、それでも、わからないなりに手は尽くしてくれてるけどね……。それと、村の白魔法使いも来てくれたんだけど、やっぱり解毒魔法は効果なし……」と中の状況を教えてくれます。

GM:
 ちなみに、村の薬師には毒を解毒することまではできませんでしたが、彼が治療に当たっている間、毒判定の目標値の上昇が12時間毎に1点から24時間毎に1点へと軽減されます。

イーサ:
「ふむ。薬師にも毒の種類は特定できなかったのか……」

エルド:
「そうなると、やっぱり万能解毒薬に頼るほかないんでしょうか?」

イーサ:
「万能解毒薬……。モノケロースの角か……」

アゼル:
「よし! 他に手段がないなら、早速モノケロースの角をとりに行こう!」

イーサ:
「まあ慌てるな。まずはユセフさんに、本当に他に打つ手がないのか確認してみよう。それに、もしモノケロースを狩りに行くことになったとしても、俺たちだけじゃ、モノケロースがどの辺りに生息してるのか絞り込むことすらできない。これまでの目撃情報とかを教えてもらわないとな」

エルド:
「なるほど。その意見はもっともですね。それじゃ、一度、ユセフ様のところに行ってみましょう」

 こうして、一行はユセフと話をするために彼の執務室へと向かいました。


ユセフ(GM):
「――で、話とはいったい?」
 書類の積まれた机に、難しい表情をして座るユセフが、あなたたちに用件を尋ねました。

エルド:
「ユセフ様は、セルピルさんの容体について伺っていますか?」

ユセフ(GM):
「もちろん、報告は逐一受けているが、あまり良い状況とは言えないようだな……」

エルド:
「ええ。どうやら、治療にあたっている薬師や白魔法使いの方でも手におえないような症状のようなんです……。そこで、ユセフ様にお伺いしたいのですが、他に何かよい手立てをご存じありませんか?」

ユセフ(GM):
「……他の手立てか……。正直なところ、現在治療にあたっている者たちにどうにもできないようであれば、あとは天運に委ねるほかないと思っていたが……」

アゼル:
「モノケロースの角を用いれば、どんな毒でも治せる万能解毒薬が作れるという話を耳にしました。ウルム樹海では数年に1度、モノケロースが目撃されるそうですが、現在このデミルコルにその万能解毒薬はないのですか?」

ユセフ(GM):
 アゼルの質問に、ユセフはゆっくりと首を横に振りました。
「たしかに、直近では10年ほど前に万能解毒薬が作られたことがあった。しかし、それ以降に万能解毒薬が作られたという話は聞いたことがない。モノケロースの角から作られた薬は、モノケロースを狩ってから1年ほどでその効果を失ってしまう。それを踏まえれば、現存する薬はないと言い切ってしまっても構わないだろう」

アゼル:
「そうですか……。そもそも、モノケロースを見つけるのは難しいことなのですか?」

ユセフ(GM):
「普段、モノケロースはウルム樹海の奥地にある聖域の中に生息しているからな。そのような場所まで、好んでモノケロースを探しに行こうとする者など、いないに等しい。それに、モノケロースはとても獰猛な獣だ。数年前にも、モノケロースを狩ろうとしてこの村を訪れた探索者たちがいたのだが、その者たちはウルム樹海に入ったきり、二度と戻ってこなかった」

エルド:
 ……その探索者たちの中に魔法使いはいたんですかね?

アゼル&イーサ:
 ……?

GM:
 魔法使いがいたかどうかは確認できないのですが、それは探索者たちの遺品を回収したいってことですね(笑)。

エルド:
 なにせ、モノケロースに挑もうとするくらいの探索者が残したものですからね。役に立つマジックアイテムが手に入るかもしれません(笑)。
「イーサさん、どうしますか? モノケロースを見つけられる保証はありませんし、さらにていよく見つけ出せたとしても、倒せる可能性となるとかなり低いと言わざるを得ません……。まあ、可能性がゼロというわけではありませんけど……」

アゼル:
「可能性がわずかでもあるなら……」

イーサ:
「ふむ……。そうだな。その少ない可能性に賭けてみるか」

エルド:
 そうなると、まずは過去にモノケロースを目撃したときの時季が重要ですよね。

アゼル&イーサ:
 ……?

エルド:
 モノケロースは冬になると森の奥から出てきます。

アゼル:
 え? そうなの?

エルド:
 いえ、仮にそうだとしたら、アウトだなと思ったんですよ。今はまだ春じゃないですか。

アゼル:
 なるほど……。いや、そこはきっと春に出てくるに違いない。熊と似たようなもんだろ。
「ユセフ様。これまでにモノケロースが目撃されたのは、いつ頃の季節のどの辺りだか教えていただけますか?」

ユセフ(GM):
「それを聞いてどうするつもりだ?」

アゼル:
「もちろん、他に手段がないのであれば、モノケロースの角をとりに行ってきます!」

ユセフ(GM):
 ユセフは驚いて息をのみました。
「なぜ、君たちはそこまでのことを……?」

アゼル:
「目の前に苦しんでいる人がいるならば、放ってはおけない。人間として当然のことです!」

ユセフ(GM):
 ユセフはじっとアゼルの瞳を見つめたあとでこう言います。
「……君には非情の者と思われてしまうかもしれないが、到底見合う行為だとは思えない……」

アゼル:
「そうかもしれません……。ですが、そうだとしても、自分にはそれを放っておくことができないのです」

ユセフ(GM):
「……他の者も同じ考えなのか?」

エルド:
「僕は他の皆が行くというならついて行くだけです。1人だけで王都を目指すわけにもいきませんしね……」

イーサ:
「ふむ。乗りかかった船だからな。あの娘が助かる目があるうちは付き合うとするか……。セルダル、お前はどうなんだ?」

セルダル(GM):
「そーだな……。まあ、ニルフェルもあの娘のことを助けたがってたからな。それに、ここまで連れてきてやったのに、死なれでもしたら寝覚めが悪りぃ」そこまで言ってから、セルダルはアゼルの顔を睨み付けます。
「ただ、それを決める前に、まずギュリスの許可を取るのが筋なんじゃねぇか? オレたちにもしものことがあったら、残されるギュリスたちはどーなる? 目の前に苦しんでる奴がいたなら放っとけねぇって言葉は聞こえがいいかもしれねぇが、いま抱えていることに対する責任を放棄すんのはどーなんだよ」

アゼル:
 うっ……。じゃあ、「ギュリス……」と言ってギュリスのほうを見てみるかな。

ギュリス(GM):
 ならばギュリスは、(また呼び捨てにしやがって……)と思いつつも、ユセフの手前それをおくびにも出さず、「人命が懸かっているのです。わたくしのことなど気になさらずに、皆さんの望むようにしてください」と口にしました。

アゼル:
「ギュリス嬢がこう言ってくれてるんだ。もう迷うことなどないだろ」

イーサ:
「そうだな。それじゃ、皆の総意としてモノケロースを狩りに行こう」

ユセフ(GM):
「……わかった。そういうことであれば、私の口からあれこれ説明するよりも、モノケロースを目撃したことがある猟師に、直接ウルム樹海を案内してもらえるよう手配しよう。早ければ、明日の朝には出発できるはずだ」

アゼル:
「あの……。出発の前に、10年前にモノケロースを倒してその角を手に入れたという者の話を聞くことはできないでしょうか?」

ユセフ(GM):
「ん……? どうやら勘違いしているようだな。10年前にモノケロースの角を手に入れることができたのは、モノケロースが息を引き取る際に、偶然その場に居合わせた者がいたからなのだ。少なくとも、私はこれまでに、モノケロースを倒した者の話など耳にしたことがない」

アゼル:
「な……なるほど……」
 倒したわけじゃないのか……。

ユセフ(GM):
「モノケロースは、並大抵の人間が太刀打ちできるような生き物ではないからな。もし、この国でモノケロースに真っ向から立ち向かえる人物がいるとすれば、それはあのお方くらいのものだろう」

アゼル:
「あのお方とは……?」

ユセフ(GM):
「それはもちろん、勇猛果敢で知られた、ガリプ王子その人だよ」

アゼル:
 ガリプってどこかで聞いたことあるな……。

イーサ&エルド:
(失笑)

GM:
 カーティス王国の第二王子の名前ですよ。ヤウズ王子の弟です。

アゼル:
 あー。どこかで聞いたことあると思ったら……。
「では、モノケロースが息を引き取ったときその場に居合わせたという人で構いませんので、紹介してもらえないでしょうか? ぜひ話を聞かせてもらいたい」

ユセフ(GM):
「わかった。ならば、そのように手配しよう」


GM:
 では、夜遅い時刻まで時間を進めます。ユセフの呼び出しを受けて、1組の親子が屋敷を訪れました。1人は40代くらいの男性、そしてもう1人はあなたたちと同世代くらいの女性です。あなたたちもその場に立ち会ったということにします。

ユセフ(GM):
「夜分遅くにすまないな。実は君たちに頼みたいことがあるんだが――」そう切り出すと、ユセフはモノケロースを狩ることになった経緯を、かいつまんで2人に説明しました。そして、娘のほうへと目を向けます。
「ということで、テジー、お前には森の案内を頼めるか?」

テジー(GM):
 テジーと呼ばれた娘は、女性にしては長身で、スレンダーな身体つきをしており、真っ黒な長い髪を後ろでひとつに結っています。そんな彼女が、ユセフの言葉にコクリとうなずきました。
「案内するのは構いません。ただ、首尾よくモノケロースを見つけることができたら、ユセフ様にワタシの願いを聞き届けていただきたい」

ユセフ(GM):
「……その願いというのは……」

テジー(GM):
「先日もお願いした、王都へ向かう許可です」

ユセフ(GM):
「ふむ……。やはり、それか……」
 ユセフは少し考えた後に、「わかった。もし、モノケロースを見つけることができれば許可しよう」と、彼女との約束を取り交わしました。

テジー(GM):
「それと、念のために1つ確認します。もし、モノケロースを見つけることができれば、狩りの成否に関わらず、約束を果たしたものと考えて良いですね?」そう口にすると、テジーはあなたたちのほうへ値踏みするような鋭い視線を向けます。
「首尾よくモノケロースを見つけることができても、彼らが狩りにしくじる可能性は高い。けれど、それはワタシにはどうしようもありません」

ユセフ(GM):
「……ふむ、たしかにな……。わかった。いいだろう」
 ユセフはあなたたちのほうへ顔を向けると、「そういうことで、テジーが君たちの案内役を務める。それと、10年前のことであれば、こちらのハルクに聞くといい」と言います。

ハルク(GM):
 ハルクと呼ばれた経験豊富そうな猟師の男は、「まあ、10年前の記憶だ。大した話はできないと思うが、聞きたいことがあったらなんでも聞いてくれ」と気さくそうに口を開きました。

アゼル:
「それじゃ、さっそく……。10年前に見かけたというモノケロースは、なぜ死んだんだ?」

ハルク(GM):
「ああ。あれは老衰だな」

アゼル:
「老衰!?」

ハルク(GM):
「まあ、いかにモノケロースといえども生き物だからな。むしろ、それ以外でモノケロースが死ぬところなんて、ちょっと考えにくい。人間はおろか、ウルム樹海の中であれに太刀打ちできる生き物など存在しないからな」

アゼル:
「そうなのか?」

ハルク(GM):
「ああ。並の獣とは力が違う。特にモノケロースの角を使った突進は、樹木を一撃でへし折るほどだ。正面に立った時は、くれぐれも気を付けるんだな」

アゼル:
「ふむ」
 そうすると、木を背後にして、サッと避けて、角を木に突き刺さらせるべきなのか。それで、動けなくなったところを攻撃すると……。

GM:
 人の話はよく聞いていてください(苦笑)。ハルクは、モノケロースの角を使った突進は樹木をもへし折ると言ってます。

ハルク(GM):
「そうだ。ついでにひとつ教えておこう。これまでモノケロースを見かけて生還することができた者のほとんどが、戦いを好まぬ女だ。どうも、モノケロースは血の気の多い戦士の気を感じ取り、それに反応していきり立つらしい」

GM:
 ここで、モノケロースに関する伝承知識判定を行ってみましょう。

イーサ:
(コロコロ)6ゾロで成功だ。

GM:
 ならば、イーサはハルクの話を聞いて、モノケロースが森の中に迷い込んだ乙女の命を救ったという伝承を思い出しました。それはこんな話です。

 昔々、とある森の中に小さな泉がありました。泉の淵には、美味しそうな赤い果実をつけた木々が生息しており、その景色は楽園のようでした。
 ある日、近隣の村に住む娘が森の中で迷子になってしまい、あてもなく歩いているうちに、その小さな泉へとたどり着きました。
 長い時間森を彷徨い、お腹が減っていた娘は、ためらいつつも赤い果実を口にしました。その果実はこれまで食べたことがないほど甘く美味しい果実でした。しかし、その果実は人間にとって猛毒だったのです。
 毒の果実を口にしてしまった娘はなすすべもなくその場に倒れ、死を覚悟しました。
 そんなとき、どこからともなく一角獣が姿を現しました。
 一角獣はその頭部から生えた黒く長い角を泉につけると、その角を伝う水滴を娘の口元へと運びました。すると、その水滴を娘が口にした途端、それまで娘を苦しめていた毒は嘘のように消え去り、娘は一命を取り留めたのでした。
 めでたし、めでたし。

イーサ:
「そう言えば、こんな話を聞いたことがあるな……」と言って、伝承の内容を皆に話した。

ハルク(GM):
「もしその話が事実を基にしたもんだったとすれば、それも害意のない女だったから助かったんだろうな。まあ、そんなこともあるから、案内役は娘のテジーが務めるんだが……」

イーサ:
 なるほど、モノケロースは女に甘いのか。こうやって情報を集めてみると、モノケロースってのはユニコーンみたいなもんなんだな……。

GM:
 というか、ユニコーンの原型がモノケロースなんですけどね。

アゼル:
 へー。そうだったのか。知らなかったな。

ハルク(GM):
「さて、他に何か聞いておきたいことはあるか?」

一同:
「……」

GM:
 せっかく呼んだわりに、大したこと聞きませんでしたね(笑)。

テジー(GM):
 ハルクとの話が終わると、「なら、出発はいつにする?」とテジーがあなたたちに予定を確認してきます。

イーサ:
「早いに越したことはないからな。明日の早朝には出発ってことでいいか?」

セルダル(GM):
「オレはそれで構わねぇが、オマエら、魔法は十分に使えんのか? 昨日の戦闘以降、ゆっくり休めてねぇだろ?」と、セルダルが心配そうな声をあげました。

イーサ:
「それはそうなんだが、馬車を返すまでの期限もあるからな……」

アゼル:
 今日が馬車を借りてから2日目。返しに行くときも2日かかるとして、モノケロース狩りに割ける日数は最大で4日か……。ゆっくり休んでる暇はないな。

GM:
 さて、何かよい方法はありませんかね?

一同:
 ……。

GM:
 ……。

 早く回復する方法、短期間で狩りの成功率を高める方法、狩りに割ける日数を増やす方法、いろいろ考えられるところではありますが、プレイヤー側からアイディアが出てこなかったため、ここでは早く回復する方法だけをGM側から提示することにしました。

ギュリス(GM):
 では、悩むあなたたちを見かねたギュリスが言葉を発しました。
「ユセフ様。こちらには、セルピルさんを治療するために、薬師の方だけでなく白魔法使いの方もいらしてましたよね。もしよろしければ、その方に彼らの回復をお願いできないでしょうか? 解毒の魔法を行使できる方であれば、精神的疲労を癒す魔法も心得ていらっしゃるはずです……」

ユセフ(GM):
 そのギュリスの願いを、ユセフは快く聞き入れてくれました。
「ええ。その程度のことであれば、もちろん構いません。では急いで準備をさせましょう」

アゼル:
 なるほど。その手があったか。精神点だけじゃなくて、生命点のほうも回復してもらいたいな。ついでに、その白魔法使いに“可能性”も分けてもらえるとありがたいが。

GM:
 もちろん生命点の回復は行いますが、“可能性”は無理ですよ(苦笑)。NPCは“可能性”を持っていませんし、“エントラスト”は一般の寺院で教えてもらえる魔法ではありませんからね。

 こうして、出発の時間を決定する前に、村の白魔法使いの協力を得てどこまで回復できるかの判定を行いました。幸運なことに、その場で決めた村の白魔法使いの精神力は19もあり、一行は生命点と精神点を全快させることに成功しました。その結果、モノケロース狩りに出発する時刻は翌朝4時ということで決定しました。




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