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宮国紀行イメージ

宮国紀行 第5話(17)

GM:
 では、時刻は13時半をまわった頃。場所はクゼ・リマナの中央門前広場。公開処刑を見物しようという人々が集まりつつあるその場所に、小役人たちが姿をみせはじめました。
 小役人たちの手慣れた指示の下、いくつもの木材が運び込まれ、広場の中央付近に5つの柱が立てられます。それと、その近くに演台が1つと、豪華な天幕のかけられた貴賓席が用意されました。一連の作業は14時半までには完了し、それくらいの頃になると、周囲にはまるでお祭りでもあるかのような人だかりができあがっています。
 さて、イーサとエルドは公開処刑を見に行くと宣言していたので、この場にいるとして、アゼルはどうします?

アゼル:
 そうだな……。俺には俺のやることがあるし、エルバート寺院で張り込みを続けることにする。

GM:
 了解です。ではアゼルはその場に来ていないということで進めていきます。
 公開処刑の開始予定時刻である15時まであと少しという頃合いに、仰々しい馬車が第1市壁内から中央門前広場へと出てきました。その馬車の中からは、クゼ・リマナを代表するそうそうたる顔ぶれが姿をみせます。エルバート大寺院の導師長や地方騎士団長、もちろん、地方総督であるムバーシェの姿もあります。

ムバーシェ(GM):
 ちなみに、ムバーシェはこんな顔をしています(と言ってキャラクターイメージを提示する)。

エルド:
 完全に悪人面ですよね。

イーサ:
 たしかに、喜んで人を殺しそうな顔をしてるな。

エルド:
 あー、言い得て妙ですね(笑)。

GM:
 バリス教団による襲撃を警戒してのことか、ムバーシェの周囲には完全武装した騎士たちが控えています。

シーン外のアゼル:
 あ、ちょっと待ってくれ。公開処刑って、エルバート寺院の結構近くでやってるんだよな?

GM:
 まあ、近いと言えば近いですよ。大通りを少し南下したところでやってるわけですから、徒歩15分以内の距離ですね。

シーン外のアゼル:
 だったら――

GM:
(アゼルの言葉を遮って)ですが、アゼルには自分のやるべきことがあるんですよね?

シーン外のアゼル:
 いや、やっぱり――

GM:
 やっぱり……なんですか?(と言って凄んでみせる)

シーン外のアゼル:
 ごめんなさい(笑)。いまから行動を訂正させてもらってもいい?

GM:
 まあ、構いませんよ(笑)。

アゼル:
 じゃあ、中央門前広場まで行って、そこに集まっている人を1人つかまえて、「なにをやってるんだ?」って聞いてみる。

クゼ・リマナの市民(GM):
 では、声をかけられたクゼ・リマナの市民は、少し興奮気味に、「おう! これから、いつもの楽しいショーが始まるのさ!」と答えました。

アゼル:
「楽しいショー? それってなんのことだ?」

クゼ・リマナの市民(GM):
「なんだ、お前知らないのか? ショーってのはバリス信者の公開処刑のことだよ。だいたい月に1度のペースでやってるんだ」

 この時代のカーティス王国は前近代社会をモチーフとしており、それにあわせて、公開処刑は娯楽の少ない庶民にとっての人気イベントとして扱っています。現代社会の価値観とは大きく異なるので、伝わりにくいかもしれませんが……。

アゼル:
「そうなのか……。すまない、ありがとう」
 よし! バリス信者の公開処刑だと聞いてしまったからには、見届けるしかないだろ!

エルド:
 なんだか、わざとらしい言い方ですねぇ……。

アゼル:
 いや、だって、よくよく考えてみたら、ここで公開処刑の場に立ち会っておかないと、この先、俺の出番がないまま話が進んでいきそうだったからさ……。

イーサ&エルド:
(苦笑)

GM:
 まあ、そんな感じでアゼルも公開処刑を見に来たということで、あなたたち3人は中央門前広場で合流することとなりました。

イーサ:
「おッ、アゼルじゃないか」

エルド:
「あれ? アゼルさんも来てたんですか?」

アゼル:
「ああ。バリス信者の公開処刑があるんだってな」

イーサ:
「いまさっき、総督が来たところだから、もう少しで始まるはずだ」

エルド:
「……あの、イーサさん。公開処刑が始まる前に確認しておきますが、僕は周りの人ごみを気にしておいたほうがいいですかね?」

イーサ:
「ふむ、そうだな。バリス教団の人間がいるかもしれない。そうしておいてくれ」

GM:
 では、あなたたちがそのような会話をしていたところで、第1市壁内のほうから、今度は黒塗りの馬車がやってきました。馬車と言っても、荷台部分が牢になっている護送馬車です。牢の中には、手枷・足枷をつけられた5人の男女の姿が確認できます。

クゼ・リマナの市民たち(GM):
 馬車が広場に近づいてくると、市民たちは待っていましたとばかりに、牢の中にいる罪人たちに向けて石を投げつけはじめました。それにあわせて、罵声が唸りをあげて響き渡ります。
「この異教徒がッ!」
「偽りの神とその手先たちに天罰をッ!」
「泣き叫んで命乞いをしろッ!」

GM:
 さてと……。(声色を低くして)まさか、罪人に石を投げつけないような不道徳な輩など、この場にはいませんよねぇ? ……いませんよねぇ?

アゼル:
 えッ!? これって、そんな踏み絵的なシチュエーションなの……(汗)?

GM:
 そりゃ、周囲にいる市民のほとんどが石を投げつけていますから、そうしなければきっと浮いて見えるでしょうね(笑)。まあ、それはそれとして、このタイミングで《スカウト技能レベル+知力ボーナス+2D》の判定を目標値12で行ってください。成功するとあることに気がつきます。

一同:
(コロコロ)失敗。

イーサ:
 頼みのエルドも失敗か……。

エルド:
 僕は石を投げることに集中していたので、気づけませんでした。

アゼル:
 ちゃっかり、石を投げてるのかよ(笑)!

一同:
(爆笑)

GM:
 では、この段階では誰も気がつかなかったということで、話を進めます。
 護送馬車が広場の中央で止まると、黒い覆面を被った上半身裸の屈強な男たちの手によって、牢の中から5人の罪人たちが引きずり出されました。そして、1人ずつ柱にはりつけられていきます。
 すべての準備が整うと、白い法衣をまとった司法官が壇上に上がり、罪人たちの罪状を宣言し始めました。

司法官(GM):
「今日、ここで裁かれるのは、偉大なるアゼル前王によって定められた戒律を破り、邪神バリスを信仰する者たちである。ビューク・リマナ地方総督府は、定められた規則に則り――」
 以降も、司法官による朗々とした宣言は続くのですが、それがすべて言い終わる前に――

クゼ・リマナの市民たち(GM):
「死の裁きをッ!」
「死の裁きをッ!」
「死の裁きをッ!」
 ――と市民たちの大合唱が鳴り響き、司法官の宣言をかき消してしまいました。

司法官(GM):
 自分の発する声が誰の耳にも届いていないとわかりつつも、司法官は何食わぬ顔で口を動かし続け、決められた文言を言い終えると、手に持った杖で2度床を打ち鳴らします。

クゼ・リマナの市民たち(GM):
 すると、今度は一転して、市民たちは皆、口をつぐみました。

GM:
 まるで、その流れそのものが、公開処刑の作法であるかのようです。そして、不気味な静寂があたりを包みました。

司法官(GM):
 一同が固唾をのむ中、司法官は演技がかった口調で罪人たちに言葉を投げかけます。
「さて、裁きを受ける者よ。お前たちに問おう。バリスを偽りの神であると認め、エルバート神への永遠の信仰を誓うか? 誓うのであれば、刑罰の軽減を約束しよう。だが、もしそれを認めず、バリスへの過った信仰を貫くというのであれば、重い刑が科せられるであろう」

クゼ・リマナの市民たち(GM):
 司法官の言葉に続けて、多くの市民たちからは、「バリスを捨てろッ!」という声が上がります。

バリス信者A(GM):
 それに対し、あるバリス信者の男は、「バリス神こそ真の神だッ! エルバートなど信仰してたまるかッ!」と言って司法官に向けて唾を吐きました。

バリス信者B(GM):
 また、別のバリス信者は、「バリス神よ、どうかあなたの敬虔なるしもべたちの御霊を救いたまえ」と言って目を閉じました。

GM:
 こうして、罪人として柱に縛り付けられたバリス信者たちは、誰一人として改宗を受け入れませんでした。

司法官(GM):
 司法官は総督ムバーシェのほうへと顔を向けると、「この5人の罪人たちは、己の罪を認め、それを償うことを拒みました。ムバーシェ様、この者たちに科せられる刑はいかがいたしましょうか?」と言って、ムバーシェの判断を仰ぎます。

ムバーシェ(GM):
 司法官の言葉を受けたムバーシェは、ゆっくり席から立ち上がると、貴賓席の前縁まで歩み出ました。

クゼ・リマナの市民たち(GM):
 ムバーシェの姿を目にした市民たちからは、割れんばかりの歓声が上がります。
「ムバーシェ様、どうかお裁きをッ!」

ムバーシェ(GM):
 薄ら笑いを浮かべたムバーシェは、興奮する市民たちをなだめるかのように、広げた右手を前方へと突き出しました。そして、その手をじらすような速度で天にかざすと、「串刺しの刑を執行せよッ!」という宣言とともに、一気に振り下ろします。

クゼ・リマナの市民たち(GM):
 その瞬間、「わあああッ!」と、市民たちの歓声があたり一帯に響き渡りました。

GM:
 広場に大歓声が響き渡る中、黒い覆面を付けた男たちが長槍を手にして壇上にあがります。そして、司法官の号令に従い、手に持った槍で、罪人たちの身体を数度刺し貫きました。しかし、その槍の穂先は罪人たちの腕や脚ばかりに向けられており、なかなか致命傷にはいたりません。槍が突き立てられるたびに、罪人たちの口から漏れる悲鳴やうめき声が、彼らが生存していることを証明していました。

ムバーシェ(GM):
 そのような生殺しの状態がしばらく続いたところで、「待てッ!」というムバーシェの声が響き渡ります。

GM:
 号令に従い、覆面の男たちは直ちに槍を突く手を止めました。

クゼ・リマナの市民たち(GM):
 刑が中途半端なところで止められてしまったことに市民たちはざわめき、その視線は自然とムバーシェに集まります。

ムバーシェ(GM):
「クゼ・リマナの市民たちよ、どうか私の言葉に耳を傾けて欲しい。私は常々、こう考えていた。人は誰しもが愚かさを抱えており、それゆえにときに過ちを犯してしまうこともある。しかし、それと同時に、人には過ちを改め、正す力もまた備わっているのではないだろうか……と。ならば、たとえどのような罪人であろうとも、生を終えるその瞬間まで、悔い改める機会が与えられるべきではないだろうか? 司法官よ、今一度この者たちに問え。自らの過ちを認め、改心するか否かを」

司法官(GM):
「かしこまりました」
 そのような手順を踏み、司法官は先ほどの問いを再度罪人たちに投げかけます。
「ムバーシェ様より慈悲のお言葉があった。あらためて問おう。バリスへの信仰を捨て、エルバート神への信仰を誓うか?」

GM:
 2度目の問いかけに、4人のバリス信者たちは先ほどと同じようにあがない続けます。

バリス信者C(GM):
 しかし、最後に問いかけられた信者の女は、仕打ちに屈して涙ながらに、「もう……お許しください……。バリスは偽りの神です……。エルバート神こそ……真の神……。わたしはエルバート神の永遠のしもべとなることを誓います……。ですから、なにとぞお慈悲を……」と、許しを乞いはじめました。

ムバーシェ(GM):
 ムバーシェはいつくしむような表情で、許しを求めるかつてのバリス信者へと目を向けます。そして、「よい。許そう。エルバート神は寛容にして寛大である」と口にしました。

バリス信者A(GM):
 すると、そのムバーシェの言葉を聞いた、先ほど司法官の問いに唾したバリス信者の男も、「わたしも改宗するッ! エルバート神こそ真の神だッ! 現にいまこの時にも、バリスはわたしたちのことを救ってくれなどしないッ! それこそが、バリスが偽りの神であることの証明だッ! だから頼む、わたしのことも助けてくれッ!」と声を張り上げました。

ムバーシェ(GM):
 ムバーシェはその顔に満面の笑みをたたえて、「良い。そなたにも慈悲を与えよう」と言うと、覆面の男たちに目で合図を送りました。

バリス信者A(GM):
「ありがとうございますッ! エルバート神は……そして、ムバーシェ様はなんと寛大なことかッ!」

GM:
 ところが、慈悲を求めた男の言葉が終わるや否や、覆面の男たちの槍がその者の心臓を貫きました。最初に許しを求めた女に対しても、同様のことが行われます。短い断末魔を最後に、2人の罪人は物言わぬむくろとなりました。

ムバーシェ(GM):
 そして、ムバーシェが大声を張り上げます。
「聴けッ! クゼ・リマナの市民たちよッ! エルバート神の敬虔な信者たちよッ! この者たちが認めた罪状につりあう慈悲は、死の救いであるッ! それ以外に、これほど罪深い罪人どもに与えられるものがあろうかッ!?」

クゼ・リマナの市民たち(GM):
「わあああッ!」
 ムバーシェの演出に、市民たちは酔いしれ、ここに至り彼らのボルテージは最高潮に達しました。
「死をッ!」
「死の裁きをッ!」
「死の救いをッ!」

 繰り返しになりますが、この時代のカーティス王国の価値観は、現代のものとは大きく異なります。公開処刑は庶民の娯楽を兼ねています。クゼ・リマナ市民たちは決して狂人の集まりなどではなく、彼らの反応はごく一般的なものとして扱っています。

GM:
 ――と、そんな感じで公開処刑が続いて行くわけですが、周囲に注意を払っていたエルドは、再度《スカウト技能レベル+知力ボーナス+2D》の判定を行ってみてください。今度の目標値は10です。

エルド:
(コロコロ)11で成功しました。

GM:
 ならば、エルドは群衆の中にとある2人の人物の姿を見つけることができました。

シシュマン(GM):
 1人は、凄惨な光景を目にして顔をしかめているシシュマンです。

ダット(GM):
 そしてもう1人は、フードを深くかぶり、下唇を噛みしめているダットの姿でした。

アゼル:
 やっぱり、ダットもこの場に来てたか……。

エルド:
 その2人との距離はどれくらいありますか?

GM:
 結構近いところにいます。6~7メートルといったところでしょうか。シシュマンは群衆の最前列に、ダットはあなたたちよりも後方にいます。ただし、隙間もないほどの人であふれ返っているため、2人のところまで近づくのはそこそこたいへんそうですが……。

エルド:
 では、そのことをイーサさんとアゼルさんにも伝えておきましょう。
「見てください。あそこにシシュマンさんが来てますよ」と言って、シシュマンさんのいるほうを指さしました。

アゼル:
「本当だ」

エルド:
「見るに堪えないって感じですけどね……。それと、もう1人見知った顔があります」そう言って、今後は自分の身体を陰にして、2人にだけ見えるようにダットのほうを指さしました。

アゼル:
 じゃあ、エルドが指さしたほうをチラリと振り向いてみよう。

GM:
 え? この状況で振り向いちゃうんですか?

アゼル:
 いや、だって、見知った顔があるって言われたら、普通は振り返るだろ?

エルド:
 僕がわざわざ自分の身体を陰にして指をさしたのに……。まったく、この人ときたら……(呆)。

GM:
 まあ、いかにもアゼルらしい行動ではありますけどね(苦笑)。
 では、振り向いてしまった人は《スカウト技能レベル+実質敏捷度ボーナス+2D》で判定してみてください。目標値は(コロコロ)9です。

アゼル:
(コロコロ)6で失敗。

イーサ:
 俺も振っておく。(コロコロ)……7だ。

GM:
 では、不用意に振り向いてしまった2人は、それぞれがダットと視線をあわせてしまいました。

ダット(GM):
 あなたたちのことを目にしたダットは、すぐにその場を立ち去ります。

アゼル:
「あれは、ダット!?」

エルド:
「ああ、アゼルさんは、あの男のことを覚えていましたか……」

アゼル:
「実は、ここに来る前にも、防具屋の前で見かけていたんだ」

イーサ:
「まさか、あいつもこの街に来てたとはな……」

エルド:
「……しかし、まんまとダットに気づかれてしまいましたね……。まさか、見知った顔だと言われて、サブリさんがいるとでも思ったんですか?」

アゼル:
「そ、そうだ……」ってことにしておこう(笑)。

GM:
 いや、その言い訳はちょっと苦しくないですか? もしエルドがサブリの姿を見つけたのだとしたら、普通にサブリさんがいますって言うでしょう?

イーサ:
 そりゃそうだ(笑)。

エルド:
「ちなみに、僕がダットのことを見つけたとき、彼は下唇を噛みしめていました。もしかすると、彼はバリス教団と何か繋がりがあるのかもしれませんね……」

アゼル:
 そうか。しまったな……。追いかけるべきだったか? まあ、いまさら遅いだろうが……。

GM:
 さて、あなたたちがそのような会話をしている間にも、公開処刑は続けられていきます。結局、残った3人のバリス信者は、最期まで許しをこうことはありませんでした。彼らは、その身体を槍で数十回、人によっては百回にも達するほど突き刺され、無念のうちに絶命しました。

イーサ:
 そんなのを見てたら、昼に食べたものを戻しそうだよな……。

アゼル:
 でも、俺たちってもう何度も実戦を経験してるんだから、これ以上の惨状だって見てきてるんじゃないか?

GM:
 まあ、最近の話でも、頭部を吹き飛ばされた人がいましたしね……。ただ、無抵抗な人間が惨たらしく殺されるところを見たのは、初めての経験だったんじゃないでしょうか?

アゼル:
 そうか。じゃあ、少しは動揺してるかもな……。

ムバーシェ(GM):
 こうして、公開処刑が滞りなく終了すると、ムバーシェは満足気にその場を立ち去ります。

クゼ・リマナの市民たち(GM):
 市民たちも口々に、「あの許しを乞いだしたバリス信者の見苦しい姿といったらなかったよな」「まったく、情けない連中だ」などと、それぞれの感想を漏らしながら、その場をあとにしていきました。

GM:
 中央門前広場にできていた人だかりは、時間の経過とともに徐々にばらけていきます。17時になると、公開処刑の会場は、罪人をはりつけたままの柱を残して、綺麗に撤去されました。どうやら、バリス信者たちの遺体は、柱にはりつけられたまま、しばらくはその場に晒されることになるようです。

エルド:
 シシュマンさんは、ほかの人たちと一緒に引き上げてしまうんでしょうか?

GM:
 そうですね。シシュマンは第1市壁内のほうへと戻って行こうとしていますよ。

エルド:
「イーサさん、どうします? シシュマンさんが行ってしまう前に声を掛けてみますか?」

イーサ:
「まあ、野次馬として集まってきただけだろ。特に話すこともないし……」

 またしても、見事なまでのスルースキルが発動です。なんの意図もなく登場させたわけではなかったので、声をかけて欲しかったところですが……(苦笑)。




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