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宮国紀行 第5話(23)

 メフメトたちと戦い、そして逃走を許してしまったことで、イーサたちの立てていたバリス教団潜入計画は脆くも破綻してしまいました。メフメトたちが去った戦場には、敵2人の遺体とイーサたちだけが残されます。

アゼル:
 さて、これからどうしたもんか……。

セルピル(GM):
 セルピルは、倒れているイーサのところに急いで駆け寄ると、その生存を確認しました。
「まだ、息がある!」そう叫ぶと同時に、セルピルは“瞑想”に入り、“リプレニッシュ・ヘルス”の魔法を唱えます。(コロコロ)徐々にではありますが、イーサの生命点が13点回復しました。

イーサ:
 おお! すごい回復量だ。

 セルピルは、全員の傷を魔法で癒して回り、一行の生命点を全快させました。

セルピル(GM):
「これで全員、傷は治ったかな?」

アゼル:
「ああ、助かった。だが、バリス教団の連中を逃がしてしまったな……」

エルド:
「そうですね。これは大問題ですよ。教団の内情を探ろうにも、話を聞ける者が1人も残っていません」

アゼル:
 唯一残ってるのは、俺が真っ二つにしちゃった奴らの遺体だけだからな(苦笑)。

セルピル(GM):
 セルピルは大きく首を横に振りました。
「あの状況じゃ、こっちに犠牲者が出なかっただけで御の字だよ」

エルド:
「ものの見事に、罠にはまってしまいましたからね」

GM:
 あなたたちがそのような会話をしていると、正門付近のほうから金属鎧の立てる音が近づいて来るのが聞こえました。

アゼル:
 そちらのほうを見て身構える。

GM:
 では、ダットとその部下たちが姿を現します。

ダット(GM):
 ダットは、あなたたちの照らしている明かりの縁まできたところで立ち止まりました。
「まさか、こんな場所で貴様らと顔をあわせることになるとはな……。メフメトと事を構えていたようだが、さては妖精石の取引に失敗したか?」

アゼル:
「まあ、そんなところだ。一方的に、妖精石はもう足りていると言われてしまった……」

エルド:
「それで、ただでなら妖精石をもらってやるから置いていけと言われて、なし崩し的に戦う羽目になってしまったんですよ」

ダット(GM):
「……なんだとッ!?」
 あなたたちの言葉に、ダットは驚きの表情を浮かべます。
「では、すでに奴らは妖精石を集め終えてしまったのか……」

アゼル:
 これ、俺たちの目的をダットに話しちゃっていいのかな? どうやら、ダットは本当に妖精石の収集を食い止めようとしてたようだし、バリス教団の穏健派と考えて間違いないだろ。話し次第では協力してもらえるんじゃないか?

エルド:
 そうですね……。じゃあ、それに関しては少し濁して話してみましょうか。
「まあ、僕たちも最初から荷物をあちらに渡すつもりはなかったんですけどね。とある事情があって、バリス教団と接触する必要があったんですよ」

ダット(GM):
「ん? ならば、貴様らは商売のためにここに来たわけではないということか?」そう返したダットは、エルドの言葉をうまく理解できていない様子です。

エルド:
「ええ、そうです。もし本当に商売をしようとしていたのであれば、もっとうまく交渉していますよ」

GM:
 ……この場でそんなことを口走ってしまうんですね? その発言を聞いたのであれば、こう反応せざるを得ません。

サブリ(GM):
 エルドの言葉を耳にすると、それまで放心して地面にうずくまっていたサブリが、バッと顔をあげました。そして、身を震わせながら、「ど……どういうことだ? まさかおまえら、初めから取引を邪魔するつもりだったのか!?」と荒々しい声を響かせました。

アゼル:
 そうだった。この場にはサブリさんもいたんだった(笑)。

エルド:
「んー。お言葉ですが、サブリさんはお金さえ手に入れば、たとえこの取引が破談になったとしても問題なかったんですよね?」

サブリ(GM):
「……なんだ、その言いぐさは? ふざけるなよ……。だったら、おまえが俺に10万金貨くれるっていうのか? もしもそんな大金があるなら、今すぐ耳をそろえて用意してみせろよッ!」

エルド:
「その10万金貨をこれから取りに行くんですよ」

サブリ(GM):
「これから取りに行く? いったい、どこにそんな大金があるっていうんだッ!?」

エルド:
 ……うーん、どうしましょう。これ以上言ってしまうと、今度はダットさんの機嫌を損ねてしまうかもしれません。
(少し考えてから)
 じゃあ、僕はイーサさんのほうへ視線を投げかけました。面倒なんで、この人、殺しちゃってもいいですか?

イーサ&アゼル:
(失笑)

アゼル:
 最低だ(笑)。

イーサ:
 じゃあ、サブリに向って、「俺たちがどうするつもりだったかなんて関係なしに、メフメトのほうは取引を成立させるつもりがなかったんだ。もうどうしようもなかったんだから諦めろ」と言ってから、エルドのほうに目を向けて、「エルドも気を持たせるようなことは言うな。10万金貨なんて、どこにもありゃしないだろ」とけん制しておく。

サブリ(GM):
 イーサの言葉に、サブリは激しく頭を振ります。
「……う……嘘だッ! そんなふざけた話、認められるかッ! そんなことあっちゃならねぇんだよッ! ……金だッ! 金が必要なんだッ! 俺はこの積荷を売って、金を手に入れるんだよッ!」そう言って、サブリはもはや買い手のつかなくなった妖精石を載せた荷馬車にすがりつきます。
「頼む……。誰だっていい……。この荷物を買ってくれよ……。どうしても、あと10万金貨必要なんだ……。このままじゃ……俺の店が……家族が……」

一同:
 ……。

アゼル:
 うーん、どうしようもできない……。

ダット(GM):
 あなたたちが無言でいると、ダットが口を開きました。
「貴様らの事情は知らん。だが、ひとつ忠告しておこう。これ以上、バリス教団に関わるのはよせ。そこの商人を連れて、大人しくイスパルタに帰るんだな。貴様らにウロチョロされては、こちらとしても迷惑だ」

アゼル:
「そう言われても、その忠告を受け入れるわけにはいかん。こちらにはこちらの事情がある」

エルド:
「あの、ダットさんにひとつ聞いておきたいことがあるんですが。最近、バリス教団に捕えられた人はいませんか?」

ダット(GM):
 ダットは眉をひそめて、エルドへと目を向けました。
「なぜそんなことを聞く?」

エルド:
「いえ、ちょっと人探しをしているものですから。もしかすると、その人物がバリス教団に捕えられているのではないかと思ったまでですよ」

ダット(GM):
「……なるほど。おおかた貴様らの仲間がバリス教団に捕まったというところか……。そういえば、以前見た顔が見当たらないな」
 ちなみに、ダットが思い浮かべているのは、アルとナンの姿です。

アゼル:
 あー。そうなるのか。
「まあ、そんなところだ。ただし、お前が知っている者ではないがな」

ダット(GM):
「ほう……。捕まったのはいつ頃だ?」

アゼル:
「3週間ほど前のことだ」

ダット(GM):
「ならば、もう手遅れだろう」

エルド:
「手遅れとは、殺害されてしまったということですか?」

ダット(GM):
「……生きてはいるかもしれん。だが、教団の一部の連中は、自分たちの指示に忠実に従う手駒を作るために、洗脳薬を作っているのだ。反抗の意思がある者は、まず間違いなくその薬の被験体にされる。3週間も投与が続けば、仮に生きていたとしても、もはや自我を保ててはいないだろう。諦めるのだな。無駄に犠牲を増やすこともあるまい」

エルド:
 セルピルさんのほうを見てみますが……。

セルピル(GM):
 セルピルは下唇を噛みしめていますが、その表情からするとまだ諦めてはいないようです。

イーサ:
「手遅れかどうかは俺たち自身で確かめる。実際にこの目で確かめるまで諦めるわけにはいかない」

ダット(GM):
「……そうか。なら、もはや忠告はせん。好きにしろ」そう言うと、ダットは「行くぞ、お前ら」と取り巻きたちに合図を送り、踵を返してその場を立ち去ろうとします。

ダット陣営の重戦士たち(GM):
「わかりました、ダットさん」
 取り巻きたちもダットに続きます。

アゼル:
「待て、ダット。お前はさっき、妖精石がバリス教団の手に渡らないようにしていたようなことを口にしていたな? しかし、バリス教団はすでに妖精石を十分に手に入れたらしい。ならば、お前たちはこれからいったいどうするつもりなんだ?」

ダット(GM):
 アゼルの呼びかけに、ダットはその歩みを止めました。そして、背中を向けたまま、「それを聞いてどうするつもりだ?」とたずねてきます。

アゼル:
「バリス教団がなぜ妖精石を集めていたのか、その事情については俺たちもある程度知っている。お前たちは、あいつらがやろうとしていることを阻止したいんだろ? だったら、お互いに協力しあえるかもしれない。教団のやろうとしていることの阻止、そして捕えられている者の救出。別々にやるよりも一緒にやったほうが、成功する可能性も高くなるんじゃないか?」

エルド:
「そうですね。僕たちの主目的は仲間を助けることですが、毒ガスの精製を阻止するのも目的のひとつではありますから、お互いに協力しあうことができると思います」

ダット(GM):
 そう言われると、ダットはあなたたちのほうを振り返りました。
「貴様らと協力だと?」
 ダットはあなたたちをじっと見据え、考えを巡らせ始めます。

GM:
 せっかくなので、ここは交渉判定で解決しましょうか。
 これまでの経緯から、ダットのあなたたちのことをまったくと言っていいほど信頼していません。ですが、あなたたちの実力は十分に把握していますので、差し引きゼロとします。修正なしなので、《知力ボーナス+2D》で目標値9の交渉判定を行ってください。プラス方向に2段階成功すれば交渉成立です。交渉者はそちらで自由に決めてもらっていいですよ。

イーサ:
 じゃあ、まずは最後に話していたエルドが交渉判定をしてみてくれ。

エルド:
 わかりました。(コロコロ)11で成功です。続けて、(コロコロ)14で成功です。

ダット(GM):
 ならば、ダットはエルドの申し出を快諾しました。

アゼル:
 あっという間に交渉が終わってしまったな(笑)。

ダット(GM):
 ダットは腕組みをして考えると、こう口にします。
「協力か……。たしかに、貴様らは戦力になるな。それに、悠長にしている時間もない。利害が一致するのであれば、それも悪くない選択か……」

エルド:
「話が早くて助かります」

ダット(GM):
「さっき、俺たちにこれからどうするつもりだと聞いたな?」そう言うと、ダットはアゼルへと目を向けました。

アゼル:
「ああ。何かいい策でもあるのか?」

ダット(GM):
 ダットは決意に満ちた顔をしてから、「奴らが“死神の吐息”を完成させてしまったのであれば、もはや打つ手はひとつしかない。奴らのアジトに乗り込み、指導者であるサーラールを討ち取るまでだ」と言い放ちます。

エルド:
 そのサーラールという名前に聞き覚えはありますか?

GM:
 サーラールについて知りたければ目標値14の名声知識判定を行ってください。

アゼル:
(コロコロ)おッ! ピッタリ14で成功した。

GM:
 ならば、おそらくアゼルは、昔読んだ本の中にサーラールという人物の記述を見たことがあったのでしょう。サーラールというのは、最後のオズディル氏族長の第2子の名前です。オズディル氏族長の直系は全員処刑されているはずですが、もし生きていれば40代半ばくらいの歳になっていることでしょう。

アゼル:
「サーラールだと? それは、オズディル氏族長の次男のことか? すでに処刑されて死んでいるはずでは?」

ダット(GM):
「ほう、知っているか……。たしかに、ごく一部の者を除いて、皆死んでいると思っていた。しかし、サーラールは密かに生き延びていたのだ。そして、十数年前に彼は戻ってきた。我々バリス信者を救うために」

アゼル:
「そうだったのか……」

ダット(GM):
「……だが、サーラールがもたらしたのは、たんなる救いではなかった。彼は、“死神の吐息”という毒を使って、あろうことか、この国そのものを転覆させようとしているのだ」

エルド:
「では、“死神の吐息”の精製方法をバリス教団にもたらしたのは、そのサーラールという人物なのですか?」

ダット(GM):
「いや、サーラール本人が直接もたらしたわけではない。“死神の吐息”の精製は、バリス教団に戻ってきた彼が、その後しばらくしてから引き入れてきた者たちの仕業だ。先ほど戦っていたメフメトもそのうちの1人だ」

イーサ:
「そうなると、メフメトを取り逃がしたのが、ますます悔やまれるな……」

エルド:
「それで、そのサーラールという人を討つのに、どうやって敵のアジトに乗り込むんです?」

ダット(GM):
「メフメトには、俺たちが奴らの計画を阻止しようとしていることが知られてしまった。こうなってしまえば、もはや小手先でどうこうできる段階の話ではない。だが、さすがにアジトの守り関しては、明日の朝までろくに人員を増やすこともできないだろう。ならば、夜が明ける前にできるだけ戦力をかき集めて、正面から奴らを叩くまでだ」

イーサ:
「正面から戦って、勝てる見込みはあるのか?」

ダット(GM):
「……大局的な勝算は五分五分と言ったところだな……。だが、仮にいまアジトにいる雑魚どもを制圧できたところで、肝心のサーラールを討てる見込みは薄い……。俺たちは頭数をそろえることはできるが、その中に単身で過激派の幹部連中と渡り合えるような者はいないのだ……。そこで、貴様らが協力してくれるというのであれば、二手に分かれて攻めるとしよう。俺たちが正面から攻めている間に、貴様らはバリス教団の地下施設へと潜入し、サーラールを討て。貴様らの仲間が連中に捕えられているのだとすれば、そいつらも地下施設内の牢獄に閉じ込められているはずだ」

イーサ:
「ということは、俺たちのほうが敵の大将を討つ役割なのか?」

ダット(GM):
「荷が重いか?」

 PCたちが少数で敵の懐に飛び込まなくてはならない理由については、それなりに提示したつもりです。しかし、それ以前に、NPCにボス退治を任せて、PCたちが雑魚掃除をするという展開はいただけないでしょう(苦笑)。

エルド:
「過激派の幹部というのは、全員で何人いるんですか?」

ダット(GM):
「指導者であるサーラール。そして、先ほど戦ったメフメト。あとは、レヴェント、ファルザード、シーラの合計5人だ」

エルド:
「ファルザード?」

アゼル:
 うーん、ここでその名前が出てしまったか。そんな感じはしてたが、やっぱりファルザードとシーラは敵だったわけだ……。

ダット(GM):
「ファルザードはサーラールの甥であり、片腕だ。貴様ら、ファルザードのことを知っているのか?」

エルド:
「……この街に来る途中、ニメット川の河口付近まで一緒に旅をしました。ファルザードさんたちは、南のグネ・リマナへと向かうということだったので、そこで別れましたが……」

ダット(GM):
「そうか……。あいつらは、かつてバリス神を信仰していた者たちとのパイプ役を務めているからな。よその街に出ていることも多い。貴様らがファルザードたちと別れたのはいつのことだ?」

エルド:
「5日ほど前のことですね」

ダット(GM):
「ならば、ファルザードとシーラはまだアジトに戻ってきていない公算が高いな。となると、相手にしなくてはならないのは、サーラールのほかに、メフメトとレヴェントか……」

エルド:
「レヴェントという名前は初耳ですが、どんな人なんですか?」

ダット(GM):
「レヴェントは、サーラールに迫るほどの腕前をもった軽戦士だ。それと、奴は薬品を好んで使う」

セルピル(GM):
 そこでセルピルが口を挟みます。
「アタシがやられたのもそいつだよ。黒い肌に逆立った髪をした、狐のような目つきの男だった」

アゼル:
「ん? サーラールも軽戦士なのか?」

ダット(GM):
「いや、サーラールは重戦士だ。それと白魔法の使い手でもある」

アゼル:
「そうか……」
 なんだ、レヴェントがサーラールに迫るほどの腕前ってのは、純粋な実力の話なのか(笑)。
「ちなみに、ファルザードとシーラは、どんな戦い方をするんだ?」

ダット(GM):
「ファルザードは両手剣使いだ。それと、メフメトから黒魔法の手ほどきも受けていて、白と黒、両方の魔法を使いこなす、器用な男だ」

アゼル:
 戦士で白魔法と黒魔法を使うって、なんだかイーサみたいだな。

イーサ:
 きっと、俺みたいに中途半端じゃないだろうけどな(苦笑)。

 性格的にはアゼルよりもまっすぐな正義漢で、戦闘能力的にはイーサを超える万能型。こう書くと、ファルザードがまるで完璧超人のようです(笑)。

ダット(GM):
「……そして、シーラは高位の白魔法を使う。特に変化の魔法が得意でな。サーラールやメフメトの姿を巧みに使って、外部との交渉役を務めている。軽戦士としての腕前も、雑兵には劣らない」

エルド:
「そうすると、“死神の吐息”の管理を行っているのは、レヴェントという人なんですか?」

ダット(GM):
「もちろん、レヴェントも関わっているだろうが、1人で管理しているというわけでもなかろうから何とも言えん。ただ、毒薬の精製を主に行っているのはメフメトだ」

エルド:
「毒薬の精製は地下で行われているんでしょうか?」

ダット(GM):
「そうだろうな。だが、俺も地下施設にそこまで詳しいわけじゃない。保証はしかねる」

エルド:
「ふむ。あとは現地に行って確認するしかありませんか……」

ダット(GM):
「さてと……。あまりのんびりしている時間はない。俺たちに協力するというのであれば、穏健派の集会所までついてこい。さっそく戦いの準備をするぞ」そう言うと、ダットは歩き始めます。

イーサ:
「わかった」
 それじゃ、ダットについて行こう。

セルピル(GM):
 セルピルもイーサのあとをついて行きます。

エルド:
 では、行きますか。

サブリ(GM):
 すると、あなたたちの後方からサブリの声がむなしく響きました。
「待てよ……。おい、待てよ! 約束が違うだろ? おい! おいッ! おまえら、俺がどうなってもいいっていうのかよッ!? この薄情者ッ!」

アゼル:
 うーん。何とかしてやりたいのはやまやまだが、もうどうしようもないからな(苦笑)。

エルド:
 僕は、後ろの声は気にせず、ダットさんについて行きますよ。

サブリ(GM):
「待てッ! 待ってくれッ! おいッ! 誰かッ! 頼むッ! 誰か……。おい……。頼む……。助けてくれ……」

アゼル:
 クッと思って握りこぶしを固めはするが、振り返ることができない。そのまま、ダットたちについて行く。

サブリ(GM):
 では、あなたたちがその場から離れていく間、後方からは、「うわあああァァァッ!」という、うめき声とも叫び声ともつかないサブリの声が響き続けていました。




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