LOST ウェイトターン制TRPG


宮国紀行イメージ

宮国紀行 第7話(01)

GM:
 では、宮国紀行の第7話を開始します。よろしくお願いします。

一同:
 よろしくお願いします。

GM:
 なんと、今回はルール修正がありません(笑)! ようやく、キャンペーンにも耐えられるバランスになってきました。あまり頻繁にルール修正があるようでは困りますしね。

エルド:
 僕はルール修正も含めて楽しみにしているので、修正があっても一向に構いませんけど。

アゼル:
 俺も、特に気にならないな。

GM:
 むむ……。それは予想外の反応でしたね。まあ、改善の余地がある部分がみつかった場合には、これからも随時修正していきます。
 それで、ルールの修正はないのですが、そのかわりにセッションの進行速度を少しでも速めるため、今回からGM側のダイスロールは極力行わずに固定値を用いることにします。たとえば、特別なケースを除いて敵の命中・回避判定はダイス目で7が出たものとして扱います。なお、固定化してしまうと結果が変動しなくなってしまうダメージ判定などは、引き続きダイスロールします。

一同:
 了解。

GM:
 さて、それでは前回の経験点配布から始めていきましょう。前回のミッションはサイとハシムを救出するというものでしたが、これは無事に達成できたのでミッション成功経験点として500点。加えて、デミルコルからクゼ・リマナまでの行軍経験点が81点。そして、戦闘で得た経験点は133点。ここまでで合計714点になります。前回は戦闘回数が多かったので、そこで結構稼ぎましたね。あとは、各個人の1ゾロ・6ゾロを加えてください。それと、アゼルはセッションの途中にヘヴィ・ウォリアーの訓練を行っていたので、1日あたり2点の経験点を差し上げます。

アゼル:
 あれだけ訓練してたのに、1日で2点しか経験点が得られないのか……。

エルド:
 あー。その言い方からすると、次からはサボる気ですね?

イーサ:
 いや、むしろ数ヶ月ぶっ続けで訓練するとか言い出して、それで一気に時間が経過したりしてな(笑)。

GM:
 もしそんなことをしようものなら、王直属兵の募集期間とか、それ以外のイベントとかも全部終わってしまいますからね。

一同:
(笑)

GM:
 それでは、獲得した経験点で各自レベルアップ処理を行ってください。

 さあ、お楽しみのレベルアップタイムです。はたして今回はどんな成長があるのやら……。

アゼル:
 うーん、せっかくだしホワイト・マジシャン技能でも取得しておくかな……。俺の精神点が有効に使えるようになれば、これまでに比べてずいぶん楽になるだろ。たしか、“トランスファー・メンタル・パワー”って、寺院で教えてもらえる魔法なんだよな?

“トランスファー・メンタル・パワー”
 接触する相手に自分の精神点を分け与えることができるレベル2白魔法です。

GM:
 たしかに、“トランスファー・メンタル・パワー”は寺院で教えてもらえる魔法ですが、ソード・ワールドRPGと違って、LOSTの“トランスファー・メンタル・パワー”はレベル2白魔法ですからね。

アゼル:
 あ、レベル1じゃ覚えられないのか……。

GM:
 まあ、“トランスファー・メンタル・パワー”が覚えられなくとも、アゼルが“キュア・ウーンズ”を使えるようになるだけで、パーティーとしてはかなりの戦力アップになるでしょうけれどね。
 ちなみに、寺院や黒魔法学院などで魔法を教えてもらうときには、教えてもらう魔法のレベル×1,000銀貨をその代金として支払う必要があるので、そこのところをお忘れなく。

イーサ:
 うおッ、思ってたよりも高いな……。

GM:
 ほかの人に魔法を教えるためには、高位の魔法と道具を使って専用のスクロールを作成しなくてはいけませんからね。それくらいは支払ってもらわないと、教える側が赤字になってしまいます。

イーサ:
 なるほど。しかし、そんなに金がかかるとなると、この旅の途中で魔法を覚えられる気がしないな……。こうなったら、遺跡を探索してスクロールを手に入れるしか――

エルド:
 何を言っているんですか! 僕がいる限り、たとえスクロールを入手できたとしても、イーサさんの好きなようにはさせませんよ!

GM:
 ブッ(失笑)! まあ、黒魔法のスクロールはエルドが優先して覚えることにするとしても、白魔法のスクロールはイーサに覚えてもらっていいのでは?

エルド:
 ダメです! 白魔法のスクロールだって、売ればお金になるじゃないですか!

 なんでしょう、このジャイアニズム宣言的な主張は(苦笑)。

アゼル:
 うーん。そういうことなら、今回はレベルアップさせずに経験点を温存させておくことにするか。ホワイト・マジシャン技能を取得しても、金が足りなくて肝心の魔法を覚えられないからな。

エルド:
 僕も次に戦闘レベルを上げるつもりなので、今回は成長なしです。

イーサ:
 俺はホワイト・マジシャン技能をレベル3にあげておく。これで“可能性”が全快した。

GM:
 ……ということは、今回のレベルアップはイーサだけですね。レベル3の白魔法には“ブレス”、“キュア・ポイズン”、“シャープネス”などの有用な魔法が多いので、今後はできる限り魔法を覚えられるように行動していくことをおすすめします。

アゼル:
 いっそのことバリス教団と接触して改宗してみたらどうだ? そうすれば、オヤジさんのコネを使ってタダで魔法を教えてもらえるかもしれないぞ(笑)。

エルド:
 いや、さすがにそれはいろいろとまずいのでは……(汗)。

イーサ:
 ……。

GM:
 あと、前回の最後にセルピルからもらった“耐魔のマント”を誰が装備するのかも決めておいてください。ようやく入手できた大切な魔法のアイテムですからね。

エルド:
 僕はすでにマジック・ローブを装備しているので必要ないです。

イーサ:
 マントは鎧の上からも装備できるものだし、最前線に立つことが多いアゼルが装備しておいたほうがいいんじゃないか?

アゼル:
 そうか? そういうことなら、俺がもらっておこう。

 今回の成長で、イーサのホワイト・マジシャン技能がついにレベル3に到達しました。レベル3以降の魔法使いは、集団戦闘で有益な魔法をいくつも覚えていくことになります。それらの魔法を覚えてからの戦闘は、プレイヤースキルがその結果に大きく影響してくるためプレッシャーも大きくなりますが、それとともにやり応えのある面白いものになってくることでしょう。いよいよここから、特殊な魔法や技の飛び交う中級難易度戦闘が始まります。


第7話キャラクターシート:アゼル

第7話キャラクターシート:イーサ

第7話キャラクターシート:エルド



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