GM:
では、宮国紀行の第9話、セルダル編2回目のセッションを開始します。よろしくお願いします。
セルダル:
よろしく!
GM:
まずは経験点を配布しますので、成長処理からやっていきましょう。前回の経験点は、ミッション成功による経験点が500点、戦闘経験点が9点、行軍経験点が152点の合計661点になります。それに、1ゾロ・6ゾロの経験点を加えてください。
セルダル:
了解。んじゃあ、たまった経験点でヘヴィ・ウォリアー技能をレベル3に上げておく。で、ヘヴィ・ウォリアーの行動オプションとして“防御重視”を習得。
GM:
では、戦闘技能レベルを向上させたことによる“可能性”の回復判定をやっておきましょう。《2D》を振ってください。
セルダル:
(コロコロ)3……。なんてこったい。
GM:
その値だと、“可能性”の回復量は1点ですね。
セルダル:
まあ、回復しないよりはマシか……。
あと、前回の報酬としてもらった“力の腕輪”を活かすために、必要筋力19の両手剣が欲しいんだが、デミルコルで買えるか?
GM:
うーん……。デミルコルには武器屋がないんですよね。しかし、たまたま雑貨屋が仕入れている可能性もゼロではないので、《4D》を3回振ってもらって、両手剣の必要筋力範囲である13~24に収まった場合だけ、その大きさの両手剣が売られているということにします。
セルダル:
(コロコロ……出目は19)一発で出たぞ(笑)。こーいった幸運は戦闘中に来て欲しいんだけどな……。
とりあえず、580銀貨を支払ってこいつを購入っと。武器の重さとレベルが上がったおかげで、ダメージ追加値が7になった。これなら、ただの捨て駒から上等な捨て駒にランクアップ間違いなしだろ。
(自分のキャラクターシートを確認して)
しかし、片手剣に振り分けられた熟練点が勿体ねぇよな……。こいつさえなけりゃ、もっと両手剣をうまく扱えるようになるはずなんだが……。
GM:
そこは、セルダルの過去設定に深く関わるところなので、我慢してください(苦笑)。
セルダルは、幼い頃から父親のジャナンの指導のもとで剣の稽古に励んでいたわけですが、ジャナンは第1話で覆面の戦士ナンとして登場したときのスタイルからもわかる通り、片手剣の扱いに熟練した戦士です。そのジャナンから手ほどきをうけたのですから、当然セルダルの本来の得物は片手剣のはずなのですが、それでもあえて両手剣を使うことにしたのには理由がありまして……。
GM:
さて、前回のセッションからかなり日が経ってしまいましたので、前回の内容をざっと振り返っておきましょう。
前回は、デミルコル周辺に出現したムーンベアを退治する話でした。その際に、セルダルは自警団の団長代理であるメルトや狩人の娘テジーとの交友関係を深め、ムーンベア退治に協力してもらっています。また、ムーンベア退治の報酬として、デミルコル氏族長のユセフから“力の腕輪”と“祝福の指輪”を譲り受けました。
そして、そのような事件が発生していた一方、旅の同行者であるギュリスとギズリは相変わらずの日々を過ごしていましたが、ニルフェルはアゼルと離別したことによる影響で、精神的に追い詰められた状態となっていたのでした。
――といったところで本編を開始しましょう。
セルダル:
了解!